先日、知人宅にお邪魔し、DAZNのサッカー中継を見ながらビールを飲んでいた。
突然、画面にこの顔が。
髪の毛を頭の上で縛っていたので、分からなかった。
が、しかし、間違いなく教え子だった。
試合は、FIFAワールドカップ・ヨーロッパ予選の オーストリア vs セルビア。
ビールを飲んでいたときに、Jリーグのハイライトなどを見ていた。
この時、何故、知人がこの試合をチョイスしたのかは、分からない。
画面に出てきた教え子は、チームの先頭を歩いて入場してきた。(右側)
キャプテンとして、ワールドカップ・ロシア大会のヨーロッパ予選に出場していた。
かなりの驚きだった。
教え子は、オーストリア代表キャプテンのユリアン・バウムガルトリンガー。
現在は、ドイツ・ブンデスリーガのレヴァークーゼンでプレーしている。
2年前、ユリアンは、ドイツ・ブンデスリーガのマインツでプレーしていた。
その時、ドイツを訪問していた私をブンデスリーガの試合に招いてくれた。
ユリアンが高校生の頃、1860ミュンヘンで彼を指導した。
当時、彼がプロ選手になれるかは、未知数だった。
技術の高い子だったが、背は小さく、足は遅く、フィジカルレベルがとても低かった。
そんな彼が、ドイツ・ブンデスリーガでプロ選手として活躍しているのを大変嬉しく思った。
彼は、マインツでキャプテンをしていた。
大きく成長した彼が誇らしかった。
彼と夕食を共にした時に、プレゼントしてくれたマインツのユニフォームには
『 Fuer Mein Coach Takeo 』
と書かれていた。
『 私のコーチ、タケオへ 』
私は日本へ本帰国し、十数年が経った。
十数年振りに再開した教え子からこの言葉をもらい感激した。
彼がどれだけ上を目指して努力したかを感じると、感慨深い。
それは、彼が、子供の頃、決して天才ではなかったから。
国を背負う代表チームでキャプテンにまでなったユリアンを、改めて尊敬する。
また、彼と、一杯ビールを飲みたいものだ。