今夏も北アルプスへ登る事が決まった。
昨夏、私は、両親と息子と北アルプスの槍ヶ岳に登山に行った。
言い出しっぺは、山愛好家の親父。
親父は、高校時代、山岳部。
北アルプスの山々は、ほぼほぼ登り詰めている。
海外にも出向き、ヒマラヤで高山病に掛かり、ヘリで下ろされ、カトマンズの病院に運ばれた、等々普通では経験しない事もあった。
今、70歳を超えても、母と一緒に登山を続けている。
こよなく山を愛する男です。
親父は、現在、母校山岳部のOB会長も務めている。
その親父が、昨年、孫を連れて登山に行きたいと言い出した。
まー、祖父母が孫を連れて登山に行く事は良い事だと思ったが、気が付けば、私も行く羽目に。
私は、自分が小学4年生の時に親父に連れられて北アルプスへ登ったが、キツかった印象だけが残り、その後、学校の登山以外は、2度といかなかった。
だから、私は、登山に関しては素人だ。
もちろん、息子も素人。
というか、息子は、登山が初めて。
そして、2泊3日の行程で連れていかれたのが、日本で第5位の高さを誇る槍ヶ岳。
初登山でこの山だった。
1日目の晩に、足が痛くなり、足は湿布だらけ。
2日目なんとか頂上まで行ったが、
3日目は、鎮痛剤を飲んでも痛みとの戦いで、苦しい下山だった。
息子は、3日目に発熱し、解熱剤を飲んでの下山だった。
今考えれば、あの登山は、素人にはかなり厳しい山だった。
しかし、槍ヶ岳の頂上へ立ち、山頂から見る北アルプスの景色は絶景。
その景色から、やり遂げた気持ちが込み上げ、そこに行かなければわからない、何とも言えない達成感を味わう事が出来た。
そして、下山を終え、自分が登った山を下から見上げた時の気分は、最高だった。
痛みに耐えた登山だったが、数日経つと、また行きたいと思った。
それは、発熱し、苦しんで下山した息子も同じ気持ちだった。
先日、息子に聞いた。
今年は登山どうする?
息子は、『 行きたい、行く行く 』 と二つ返事だった。
という事で、今年は、私達が、親父に北アルプスへ行きたいと頼んだ。
昨日、実家に帰った時、息子と登山靴を持参した。
そして、親父に、足慣らしを兼ねて、家の裏山へ行こうと誘った。
両親と息子と1時間半程、近所の山を歩いた。
山を歩いている最中、ちょっと視界が良くなった場所があった。
すると、親父は、息子に、北アルプスの山を眺めながら、今年行く予定の場所を教え始めた。
山の玄人がいるからこそ、行ける山。
山をなめてはいけない。
命に関る危険はたくさんあるから。
初めて行く山では、事前準備とトレーニングをして、山の達人を案内役に行くのが良い。
だから、親父にその役目を頼んでいる。
今年は北アルプスへの登頂にチャレンジする予定。
とにかく私は、足が痛くならないように少しづつ準備をしようと思う。