昨日のドイツサッカースクール(長野市)の一コマ。
スクール最後のミニゲームをする時、子供たちでメンバーを決める。
すると、一部の子供たちが、自分たちが勝てるように意図的に細工をしていた。
強いチームにする為に、列の並ぶ順番を変えたり、メンバーが決まった後にも関わらず更にメンバーを変えたり。
チーム作りをやりたい放題やる。
まー、百歩譲って、子供の知恵は素晴らしい。
勝つために考えるのだから。
私は、そのまま静観してミニゲームを始めさせた。
すると、チーム決めで細工をした方が先制し、そのままバンバン加点し、圧倒的に優位にゲームを進めた。
当たり前だ。
メンバー決めで強いチームにする為に細工をしたからだ。
力が全く違う2チームのミニゲームを見ていて、私も考える。
みんなに一声掛けて、コーチ陣は、負けているチームに入って加勢した。
1点、2点・・・とコーチが加勢したチームがゴールを奪う。
ガンガンゴールを決め、遂に逆転した。
すると、最初にチーム決めで細工をした子供たちが、文句を言い始めた。
『 ずるい 』 と。
よく言ったものだ。
チーム決めで細工をし、彼らが言う 『 ズルイ 』 を自分達でしていたにも関わらずだ。
まー、私からすれば、チーム決めで自分たちのチームを強くするために細工をしたのであれば、最後までそのチームで頑張ってもらいたいものだ。
逆転されて、劣勢にされた瞬間、文句を言い出すようでは、軟弱以外の何物でもない。
おまけに細工したメンバーは、ミニゲーム後のグラウンド整備もきちんとやらなかった。
チーム決めで細工をし、劣勢になったら文句を言い、そして、グラウンド整備もきちんとしない。
まー、呆れたものである。
社会へ出たら、会社、組織の中で、そして取引先に対してズルは許されない。
仕事上、劣勢になるような厳しい状況になって、ただ文句を言っていたら誰も助けてはくれない。
自分で劣勢の状況を変えるために、頑張るしかない。
社会は、甘くはない。
子供たちは、将来、社会へ出て行く。
子供には、強く、逞しく育って欲しいものだ。
細工をしていたのは、子供ながらに考えていた。
子供が考えることは良いことだ。
しかし、その細工により、弱いチームになった子供たちの気持ちを考えられるようになって欲しいと思う。
例え勝ちたくても、仲間に対し思いやりの心を持ちながら行動できる様になって欲しい。