ドイツサッカースクール・キャンプ。
コーチにとって、子供がメキメキと成長するのがわかる楽しい時間だ!
一生懸命考えているのが、わかる。
キャンプ中、コーチは抜き打ち点検する(笑)。
これは楽しい。
俺たちコーチ陣が、予告なく子供たちの部屋をまわる。
まず、部屋の入口に靴がとっちらかっている。
部屋の中の荷物や着替えが整理整頓されていない。
こんな光景が普通にある。
目にした瞬間、その場で子供たちに指導する。
宿泊キャンプでは、日々のサッカースクールでは見られない子供の日常の様子が見える。
そして、社会一般でのルール、モラルを子供たちに常に伝えていく。
夜、就寝前。
ある部屋へ俺が入っていくと、布団が3つ敷いてあった。
俺が部屋の中を見ると、子供が4人。
『あれっ?4人部屋でしょ?』 と聞いてみる。
すると、子供たちは、『そうです!』と普通に答える。
俺は、続けて言ってみた。
『布団が一つ足りないじゃん』
俺は、変に気を回して、誰かに意地悪してるのか?とも思った。
大人からしてみれば、1人が1つの布団で寝るのは当たり前。
4人居たら、寝床は4つ準備する。
心の中で、布団がたりないじゃないかと問う俺がいる。
すると、子供たちは、『だいじょうぶです』と答える。
子供たちは自信ありげに、賢いでしょう!と言いたげだ。
それは、親元離れて、子供だけの楽しい時間をより楽しくする方法を、子供たちなりに考えていたから。
なんとも3つの布団で4人仲良く並んで寝るそうだ。
狭そうだなと思ったが、子供たちは、まだ小さいから大丈夫とのこと。
大人が当たり前と思っていることでも、子供には当てはまらない事は多々ある。
大人の凝り固まった固定概念は覆された。
子供4人が、3つの布団に寝転がった。
4人がくっつきながら、嬉しそうに笑っていた。
親元を離れ、子供たちだけで過ごす夜にワクワクしていた。
子供たちの見せる笑顔は、最高だった。
子供たちは創造性が豊か。
大人が考え付かないアイディアが豊富だ。
親元を離れて、子供たちだけの世界で時間を過ごす。
子供たちの考えで、自分たち独自の楽しい時間を作り出していた。
貴重な時間だ。
素晴らしい。