先週末、ヨーロッパチャンピオンズリーグ決勝を見た。
たまたま、前日に子供たちの運動会があり、両親が来ていたので庭でバーベキュー。
食後は焚き火をしながら、赤ワインを飲んだ。
火を消し、後片付けを済ませたら、すでに23時を過ぎていた。
父親は、昔からサッカー観戦好きだ。
だから、半分寝かかっていた父親に、早朝の決勝を見るかと聞いたが、さすがに見ないと応えが返ってきた。
夜中3時30分、目覚ましが鳴り、眠いながらも布団から出た。
一応、寝ている親父の枕元で、再度、決勝を見るか聞いたが、流石のサッカー観戦好きも一言、『見ない 』との応えだった。
俺は、居間へ行きテレビのスイッチを入れた。
テレビの向こうにある決勝の開催地、イタリア・ミラノのスタジアムは超満員。
ピッチ全面にシートが敷かれ、オープニングセレモニーが行われていた。
世界中で8000万枚のCDをうりあげているというイタリア人のテノール歌手アンドレア・ポチェッリが熱唱。
腹の底から出る、大迫力のある歌声だ。
さすが、イタリア。
選手がピッチに入場して、UEFAチャンピオンズリーグ決勝のアンセムが流れた。
あのアンセムは、いつ聞いても良い。
あのアンセムをスタジアムで聞くと、身震いがする。
選手も、観戦者も、緊張感が高まり、スタジアムが一体になる最高の瞬間だ。
俺は、ドイツで生活していた頃、UEFAチャンピオンズリーグ決勝をスタジアムで観戦した。
開催地は、自分の応援するクラブのユニフォーム、シャツ、マフラー、帽子などをかぶる両チームのサポーターで町中が賑わう。
サポーター達が、町のそこら中に集まり、コーヒー、ビールを飲んだり、食事をしていたり。
外でも、店の中でも、グループになってクラブの応援歌を熱唱する。
世界中が注目する試合だから、沢山のメディアも町中にいる。
試合が終われば、皆、繁華街に戻り、そこらじゅうで酒盛りが始まる。
優勝したサポーターは歓喜の宴会をし、敗者のサポーターは、しみじみと呑んでいる。
今日、この町でチャンピオンズリーグ決勝がある事を、誰もが一瞬で分かる雰囲気が作り上げられる。
今回の決勝、レアル・マドリッド対アトレチコ・マドリー。
試合内容は、前半15分くらいまでは面白かった。
しかし、レアルが1-0で先制してからは、個人的に大きな興味を持つ試合ではなかった。
だから、ウトウト寝むりそうになりながら試合観戦した。
試合が、延長戦、PK戦ともつれ、長引いた為に、最後は、息子も起きてきた。
最終的には、親子三代でのテレビ観戦となった。
一年に一回しかない、UEFAチャンピオンズリーグ決勝。
今回の試合内容には不満だった。
しかし、ヨーロッパチャンピオンズリーグ決勝の雰囲気はいつも、いいもんだ。
チケット入手は大変だが。
また、必ずヨーロッパで、現地のスタジアムで、UEFAチャンピオンズリーグ決勝を見る。