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ヨーロッパのクラブは、オリンピックに選手を派遣したがらない。

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先日、AFC  U23選手権タイ2020 U23日本代表の試合を見た感想の続き。

私は、勝手に考えています。

今回の大会に不在だった、冨安選手(ボローニャ)、堂安選手(PSV)、久保選手(マジョルカ)など、海外組がいるチームを東京オリンピックで見たい。

そして、オーバーエイジ枠の3人に、センターバックとして遠藤航選手(シュツットガルト)、ボランチに柴崎岳選手(ラコルーニャ)、トップに大迫勇也選手(ブレーメン)が入ることを期待している。

 

現在、ドイツでボランチとしている試合出場している遠藤航選手。

日本ではディフェンダーだった。

ヨーロッパへ渡るのと同時にポジションを中盤、ミッドフィルダーに変えた。

ヨーロッパで最初の移籍先、ベルギーのシントトロイデンでのポジションから、ボランチになった。

 

日本では、湘南ベルマーレ、浦和レッズでセンターバックだった。

彼は、ビルドアップがとても上手い。

特に、ディフェンスラインから中央へ縦パスを入れるのは、非常にレベルが高い。

先日のU23代表の試合では、ディフェンスラインから、中央への縦パスが上手く入らなかった。

だから、遠藤選手の存在は、チームにとってアクセントになると思う。

 

中盤、ボランチでは、柴崎選手を見たい。

彼が、チームの中でボールを動かず能力は抜群だ。

必ずや柴崎選手も、攻撃のアクセントになる。

 

トップには、大迫選手。

彼のポストプレーでの実力は、大型、強靭な選手たちが揃うドイツ・ブンデスリーガでも実証済。

そして、ストライカーとしてゴールを奪う能力も非常に高い。

 

しかし、遠藤、柴咲、大迫、冨安、堂安、久保、これらの選手達は、現在、みんなヨーロッパでプレーしている。

ヨーロッパの所属クラブが、彼らをオリンピックに派遣してくれるかが問題。

所属クラブは、代表マッチデーには、選手を派遣しなければならない。

しかし、飛行機での長距離移動による疲労、怪我のリスクを考え、選手の派遣を認めたがらないクラブも多い。

 

そんな中、オリンピックは、代表マッチデーでは無い。

クラブからすると、オリンピックに選手を派遣する義務はない。

となると、選手に自チームでの活躍を求めるからこそ、選手派遣をしないケースがある。

現に、私の1860ミュンヘン時代の教え子たちで、ドイツ代表としてオリンピック予選は戦ったが、自チームでブンデスリーガのレギュラーだった選手たちは、本大会には出場していない事例があった。

それは、オリンピックが、国際サッカー連盟の国際マッチデーになっていないからだ。

この問題は、なかなか難しい。

 

今年は日本開催、東京オリンピック。

自国でのオリンピックなので、オーバーエイジも含めて、日本代表が召集したい選手が、全員派遣してもらえることを願うばかりである。

 

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