2023年度 トゥラウムアカデミー・ジュニアユース新規生・体験練習会(現小学6年生対象)長野市サッカークラブ
先日、シーズンオフにJ2ファジアーノ岡山の河野諒祐選手が長野へ来てくれました。
河野諒祐選手(リョウスケ)は、私の湘南ベルマーレ時代の教え子。
当時は、中学1年生でした。
今回は、トゥラウムアカデミー・ジュニアユースのトレーニングへ参加してくれました。
トレーニング開始まで時間があると、
サインをお願いする中学生。
相手は、現役Jリーガー。
子どもたちにとっては、憧れの存在。
直接、プロ選手と話す事ができるのは、嬉しいものです。
その後は、トゥラウムアカデミー定番の手つなぎ鬼。
中学生がJリーガーと一緒に、真剣な鬼ごっご。
その後、質問タイム。
Jリーガーを目の前に、緊張して言葉に詰まってしまう中学生。
とにかく、リョウスケと共に同じ空間で、同じ時間を楽しめるのは、子どもたちにとって貴重な時間。
いい笑顔!
その後は、お楽しみのミニゲーム。
リョウスケには、中学生相手に、
真剣勝負をお願いしていました。
現役Jリーガーの力、違いを
見せつけて欲しい、
とお願いしていました。
という事で、容赦なく
バンバンゴールを決めるリョウスケ。
かなり多くのゴールを決めてくれました。
リョウスケは、体育館の床が滑るのでプレーしずらそうでした。
それでも圧倒的なゴール数でした。
リョウスケは、Jリーグでサイドバックをしている選手。
リョウスケの圧倒的なゴールラッシュに、中学生たちは、かなり驚いていました。
チームを代表し 3年生のリュウセイが御礼を渡して一言。
Jリーガーとの圧倒的な違いを感じ、これから更なる努力を誓った。
リョウスケは、
『 今、実力が伴っていなくても、自分次第で、いくらでも成長できる。
まだまだ、みんなの年齢なら、プロになれる可能性が全員にある。
日々の練習を大切にして頑張ってください!
今日は、ありがとうございました! 』
私がリョウスケのコーチをしていたのは、彼が中学1年生の時。
練習前、中学生が体育館に入ってきた時、きちんと挨拶できなかった選手がいた。
私はすかさず 『 挨拶は?! 』 と大声で怒鳴ると、
リョウスケは、
『 なつかしいっすね! 昔を思い出しますね! 』
と笑った。
湘南ベルマーレ時代と変わってませんね、と言う事ですね。笑
私がユース(U18)を担当していた時、リョウスケは、15歳の中学3年生。
その時、飛び級でユースの試合にも出ていた。
あれからリョウスケは、湘南ベルマーレでトップチームへ昇格した。
リョウスケ曰く、
18歳でプロチームへ昇格したが、湘南では全く通用せず、翌年、J3リーグの福島ユナイテッドへレンタル移籍。
しかし、福島でも、ほとんど試合に出場できず。
その翌年、JFLのヴェルスパ大分へ移籍。
ここでは協賛企業に勤めながら、サッカーをしたそうだ。
大分でも、一年目は試合に出られず、とても苦しかったと。
徐々に、ヴェルスパ大分で試合に出られるようになり、経験を積んだ。
大分で3年を過ごし、J3リーグYSCC横浜へ移籍した。
たまたま、私は、AC長野パルセイロ vs YSCC横浜 のテレビ中継解説を担当予定。
リョウスケの試合の解説担当を楽しみにしていた。
しかし、試合前夜、長野を襲った台風19号で千曲川が決壊。
リョウスケが滞在していたホテルも水に浸かった。
試合は、延期になった。
その後の代替試合は、中継無し。。。
代替試合後、リョウスケに会いに行った。
約10年ぶりの再開だった。
リョウスケは、その後、J2の水戸ホーリーホックへ移籍。
今はJ2ファジアーノ岡山で活躍している。
2021年は、J2リーグ全試合出場。
2022年は、42試合中36試合に出場した。
今や中心選手に成長した。
キャリアを見れば、凄い経験をしている。
JFLから、J3、J2へのたたき上げ。
下位リーグから昇格してくる選手は、なかなかいない。
異色のJリーガーで稀有な存在だと思う。
彼が、中学生に贈った言葉。
『 今、実力が伴っていなくても、自分次第で、いくらでも成長できる 』
それは、リョウスケが、自分で実践してきたから言える言葉、だと思う。
説得力のある言葉。
そして、多くの子どもたちに夢と勇気を与える言葉でした。
私は、リョウスケのこれまでのキャリアをリスペクトしている。
ファジアーノ岡山は、今年、J2リーグで3位となりJ1昇格プレーオフを闘った。
残念ながら、リョウスケは、J1への昇格は手にできなかった。
しかし、来年、チームと共に、再チャレンジする。
彼の今後を注目している。
そして、いつも陰ながら応援している。
リョウスケ、長野の子どもたちに夢をありがとう。
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