2020年度 トゥラウムアカデミー・ジュニアユース新規生・体験練習会(現小学6年生対象)長野市サッカークラブ
昨日は、朝から長野市のサッカークラブ、トゥラウムアカデミー・ジュニアユースのリーグ戦。
試合を終えて、急いで移動。
SBC信越放送のJリーグ中継の解説へ。
朝から中学生のリーグ戦があったので、プロデューサーさんに配慮して頂き、会場入り時間を大幅に遅らせてもらった。
会場入りしてからは、ディレクターさんから中継全体の流れを説明してもらう。
昨日はSBC信越放送の地上波中継だった。
DAZN中継とでは、CMの入りなど異なる点があり、番組の尺も違うので、しっかり把握する必要があった。
番組の流れ説明が終わってからは、チーム内容の確認。
昨日は、メンバー表を見て驚いた。
松本山雅FCの反町監督の定番は、3-4-3システム。
しかし、昨日のメンバー表を見た瞬間、システムが3-5-2になっていた。
このシステムも、たまに反町さんが使うシステムではあるものの、昨日、大きく違ったのは、守備的ミッドフィルダーの数。
昨日の守備的MFは、藤田選手の1枚のみだった。
攻撃的なMFに、杉本選手、町田選手を起用していた。
前線では、ターゲットとなる阪野選手を外して、セルジーニョ選手と永井選手をスタートから入れた。
セルジーニョ、永井、杉本、町田選手の4人をスタートから投入したのは、今季初。
それを見た瞬間、反町監督は、首位FC東京に対して、賭けに出たと思った。
反町監督は、戦略家。
相手を徹底的に分析して、対策を練る。
だから、全てを計算してこの4人を起用していたのだろう。
しかし、パッ!と、この布陣を見ると、博打打のようだった。
それだけ、インパクトのあるメンバー構成だった。
ゲームは、0-0のスコア―レス・ドロー。
試合後、インタビューに来た町田選手からは、悔しさがにじみ出ていた。
勝ち点1を取っても、全く満足していなかった。
残留争いの中で、勝ち点3が目標だったから、と言う悔しい彼の気持ちが表れていた。
しかし、私の中では、松本山雅FCが見せてくれたプレゼンテーションは、素晴らしい! の一言に尽きる。
守備で相手ボールホルダーへの徹底したアプローチ、プレスバックで献身的なプレーを見せ続けた。
日本代表、元代表選手たちが集まるFC東京の選手たちに対して、数多く数的優位を作り、良い守備が出来ていた。
これが、反さんが作ってきたベース、というもの。
それらを、まざまざと見せつけてくれた。
攻撃においても、決定的なシーンを何度も創り出した。
永井選手のヘディングシュートは、ボールがゴールへ入ったと思った。
ワクワクさせてくれた、興奮させてもらったプレーの数々があった。
中継で解説しながら、前半も、後半も、
『 も―終わっちゃうんだ 』
と心の中で思うほど、あっという間に時間が流れた。
同じ90分の試合なのに、短く感じられた。
楽しい時には、時間を忘れてしまう。
そんな感覚の試合だった。
昨日、ポイントになった杉本選手と町田選手。
私は、2人が攻撃のアクセントになる起用だ、と思っていた。
現に、彼らは、技術が高く、ギャップでボールを受ける力があり、また、ボールを運ぶ力もあった。
彼らが、ボールを持てることで、前線のセルジーニョ、永井選手が動き出す時間を作ることができる。
それ以上に驚いたのは、彼らの守備。
杉本選手は、かなり低い位置まで戻り、藤田選手の脇で守備をしていた。
元々彼は、トップ下のシャドーの選手。
しかし、ボランチの役割もできる、と思えるほどの守備の良さだった。
町田選手も、相手へのアプローチ、寄せが速く、相手にコンタクトしながら、多々、ボールを奪えていた。
線が細くて見た目に守備的な選手ではないが、昨日の試合では、沢山のボールを奪えていた。
今後、町田選手もスターティングメンバーに入る可能性は高いだろうと思う。
昨日、FC東京の右サイドバックの室屋選手は多少前に出てきたが、基本的に両サイドバックが、あまり高い位置を取らなかった。
だから反町監督は、昨日のシステム、メンバー構成を考えたと思う。(監督に聞いてみないと分からないが。)
そこに、相手への確かな分析力があり、戦術があった。
昨日の試合は、反町監督の博打打かと思わせる程に大胆な起用、策略があった。
そこには、きちんとした裏付けがあった。
フットボールの面白さ、を見せてもらった。
解説終了後、またトゥラウムアカデミー(長野市)のリーグ戦会場へ。
朝の試合とは別のカテゴリーの会場へ行き、最後の片付け。
弊団体が運営当番だったので、会場の片付け、撤収。
昨日は、朝から晩までサッカー漬けの一日。
子供たちの成長を見て、Jリーグを見て、サッカーって面白いと思った。
しかし、帰宅後、やはりソファーで寝落ちしてしまいました。笑