【2020年度 トゥラウムアカデミー・ジュニアユース新規生・体験練習会(現小学6年生対象)長野市サッカークラブ】
【トゥラウムアカデミー/ドイツサッカースクール スタッフ募集のお知らせ】
昨日、J2・FC町田ゼルビア記者会見のニュースを見た。
驚きました。
チーム名を改名するとの事。
『FC町田ゼルビア』 を 『FC町田トウキョウ』 に変えるらしい。
チーム名から 【ゼルビア】 を外した。
ゼルビアを買収したサイバーエージェント社長は、買収した際の条件を口にした。
その一つに、チーム名変更も入っていたらしい。
私は、このニュースで大きな疑問をもった。
クラブを買収する前に、チーム名を変更する旨を一般の市民、サポーターに公開した上で買収したのか?
現ゼルビアの経営陣は、この改名を事前にサポーターに告知していなかった?
チーム名を変える、という大きな案件を、役員と買収者のみで話をしていたのか?
など、色々考えてしまう。
Jリーグは、発足当時、日本サッカーリーグ時代の企業スポーツから脱却するために、ホームタウン制にした。
クラブは、市民のもの、サポーターのものとして運営するよう、Jリーグが進めた。
そして、各クラブが独立採算で自活するために、株式会社での運営をも求めた。
更に、クラブは、ある特定企業の所有物ではないことも示した。
当時、読売新聞の社長が、Jリーグクラブに読売の名前を付けようとした。
初代チェアマンの川淵さんは、それを一切認めなかった。
それが、プロ野球とJリーグの大きな違いだった。
ドイツは、ブンデスリーガのプロクラブでも、元々、株式会社では無く、非営利団体としてクラブ運営されていた歴史を持つ。
私が在籍していた1860ミュンヘンは、当時ブンデスリーガ1部の中堅のクラブだったが、非営利団体と株式会社の2社で運営されていた。
ドイツのほとんどのクラブが、未だに同様の運営だろう。
ドイツでは、クラブは、市民のもの、という概念が文化としてしっかり根付いている。
1860ミュンヘンは、人口約150万の都市にあり、ミュンヘンは土地の値段が高い。
1860は、その町に、サッカーコート5面のピッチと、地上3階、地下1階のクラブハウスを2棟を持つ。
土地は、ミュンヘン市所有のもの。
その土地を、当時家賃1DM(約100円くらい)の100年契約で市から借りていた。
こんな破格の家賃はありえない。
しかし、もしクラブ経営が行き詰っても、その土地を売却して資金を得ることはできない。
ミュンヘン市は、クラブが市民のものだから、土地を提供していた。
ドイツサッカー界において、サッカークラブは、市民のものだから。
まさに、サポーター、ファンのものなのだ。
今回の改名を他のチームに例えると、
・鹿島茨城FC
・横浜F神奈川
・松本長野FC
こんな感じです。
鹿島からアントラーズが、横浜からマリノスが、松本山雅FCから山雅が無くなる。
そんなことは、あり得ない!と思いますが。
Jリーグは、今や、資金の話ばかりが出てくる。
資金力が無ければ、、、、
勝てない、、、 ばかり。
もちろん資金源は大切です。
その資金を土返ししては運営出来ないのも理解する。
しかし、忘れてはいけないものがある。
サッカークラブは、誰のものなのか?
今一度見直す時期に来ていると思う。
スポーツ文化を育むには、市民の声は必要不可欠ではないのでしょうか。