2018年元日。
元日と言えば、天皇杯決勝。
今年の決勝は、セレッソ大阪VS横浜Fマリノス。
結果は、セレッソ大阪が延長で勝利。
2016年シーズン、J2にいたクラブが、2017年シーズンにはJ1を闘い、最後に天皇杯を制した。
セレッソ大阪は、Jリーグカップも制しており、今季二つ目のタイトルを獲得した。
このチームを作り上げたのは、尹(ユン)監督。
彼は、2011年、サガン鳥栖の監督に就任し、クラブをJ2からJ1へ昇格させた。
翌年の2012年、J1でいきなり5位の成績を収めた。
J2の中堅だったクラブを、J1で上位へ押し上げた彼の手腕に驚いた。
そして、今年、J2から昇格したセレッソ大阪監督に就任し、いきなり二冠を制した。
試合後の勝利監督インタビューで印象的な言葉を聞くことができた。
チームをどう変えたのか? という質問を向けられた監督は、
「 ひとつは勝とうとする姿勢。
チームとしてやろう、という自己犠牲精神も含め、そういうものを皆でできた。
最後まで諦めない、というスタンスが身体と精神に身に付いて、それが勝利への原動力となった 」
そして
「 互いの人格を尊重することが大事です。
そのうえで、チームの目標を明確にする。
そこで反発する選手がいるかもしれない。
僕自身にも経験がありますから、現役時代、実際にそうなったこともありますし。
でも、時間が経ってみると自分に至らない部分があったと反省しました。
今の僕の立場からすると、そういう選手に変わるきっかけを与えないといけない。
いずれにしても、今季のセレッソは選手、フロントが同じ目標に向かうことで良くなったと思います 」
競技スポーツの世界で、勝つという事は、とても大変なこと。
勝つ監督には、何か強い魂を感じる。
今後、更にどのようにチームを進化させていくのか、尹(ユン)監督に注目したいと思う。
2018年2月出版予定
『 ニシコーチの 子・育つサッカー ~泣き笑い個性満開スクールデイズ~ 』
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