先日、スカパー解説で松本アルウィンに行き、懐かしい人を見つけた。
試合前のスカパー中継・ミーティングを終え、私は、ピッチの芝の状況を確認していた。
するとレフリーの1連隊が、インスペクションでピッチを一周していた。
レフリー1連隊が、私の近くを通り過ぎて、ふっと気付いた。
『 秋澤くん! 』
思わず、声を掛けた。
秋澤くんは、えっ? とした表情をしたが、私に気づき寄ってきてくれた。
『 今日、レフリー? 』
『 はい、アシスタントレフリーです 』
『 takeoさん、こんなとこで何やってるんですか? 』
『 俺、今日、スカパー解説 』
秋澤くんは、他のレフリーたちとインスペクション中だったので、一瞬の会話で、一連帯と共に歩き去っていった。
私が湘南ベルマーレユースのコーチだった時、よく、練習試合等で秋澤くんにレフリーをお願いした。
当時、秋澤くんは、2級審判員で、1級を取る為にトレーニングしていた。
経験値を上げる為、ベルマーレユースだけでなく、トップチーム練習試合のレフリーをもしてくれた。
秋澤くんは、試合が終わると、自分のレフリングについてどうだったかを、必ず聞きにくる若者だった。
自らコーチングスタッフの我々に、指摘を求めていた。
Jリーグでのレフリーを目指す、真面目な青年だった。
秋澤くんは、他のレフリーと控え室へ戻ったが、再度、私の所へやってきてくれた。
私は、秋澤くんがJリーグのレフリーとして頑張っていることを嬉しい、と伝えた。
すると、ニコッと良い笑顔を見せる。
そして、試合前にしばし談笑した。
秋澤くんは、もうJリーグで約120試合ほどレフリーをしたそうだ。
素晴らしい。
数年振りに秋澤くんに会えて、本当に嬉しかった。
フットボールが縁で知り合い、離れても、またグラウンドで再会できたことの幸せ。
また、フットボールに感謝する。