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皇帝と呼ぶ! 小笠原満男選手 (鹿島アントラーズ)

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先週末、埼玉スタジアムで観戦したJリーグ・チャンピオンシップ決勝。
浦和レッズ vs 鹿島アントラーズ。

 

ホーム&アウェーで行われた。
鹿島のホームで第1戦を制した浦和レッズは、かなり優位な状況だった。
そして、試合開始から10分も経たずに浦和は、1-0と先制した。
この瞬間、『 今日は、浦和レッズが圧倒するのか 』と思った。
その後、前半終了間際に鹿島はカウンターから1-1とした。

後半、鹿島の戦いは凄かった。

鹿島の中盤真ん中に位置した小笠原選手と永木選手が、浦和レッズの阿部選手と柏木選手を完全にストップした。
前半は、阿部選手、柏木選手が、中盤を制圧しており、その為、浦和ペースが続いていた。
しかし、後半、小笠原選手、永木選手は、それをひっくり返し、鹿島がゲームを自分たちのペースに引き込んだ。

小笠原選手は、鹿島のキャプテンであり、チームの柱だ。
小笠原選手は、後半、良く走り、そして、球際のコンタクトプレーにと、とにかくアグレッシブな戦いを見せた。
後半、ボールダッシュ数はかなり多かったと思う。

その小笠原選手の闘う姿に、同じチームの若手達が完全に引き寄せられていた。
言葉で伝えなくてもわかる。
今、闘わなければならない! と言わんばかりに溢れるオーラを、小笠原選手は全身から放っていた。

後半、鹿島の若手がミスをすると、小笠原選手は、拍手をしながら励ました。
すでに約6万人弱の観衆は興奮状態であり、それは、ピッチ上も同様だった。
小笠原選手に声を掛けられた若手選手が興奮したスタジアムの雰囲気にのまれていると、小笠原選手は拳を突き出して激しく鼓舞した。
ピッチ上での小笠原の声掛けなど、スタンドでは聞こえるはずもない。
しかし、小笠原の勝利に掛ける熱い魂が、そこにはあった。
私がスタンドから見ていても、十分に伝わってきた。

 

終盤、小笠原選手は、交代してピッチを去った。
しかし、ベンチに座る事は無かった。
ベンチ用のビブスを着て、テクニカルエリアに出て、ピッチの選手たちに声を掛けていた。
ピッチから出ても、小笠原選手は、腕にキャプテンマークを巻いたままだった。
小笠原選手は、絶対的な鹿島のキャプテンだった。
あの存在感は半端ない。

 

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小笠原選手は、鹿島アントラーズが強者となる歴史を創り上げて来た道筋を知っている男だ。
これは、メディア等でも多々報道されていた。

今回のチャンピオンシップ決勝で見せたピッチ上での小笠原選手。
他にはいない、全く違う存在の選手だった。
浦和レッズには、そのような絶対的な存在の選手を見ることが無かった。

 

鹿島アントラーズは、チャンピオンシップを制し優勝した。
決して簡単ではなかった難しい試合だった。
そこに小笠原選手の存在は絶対的な皇帝として、私には映った。
このような男が、観客を魅了し、フットボールを面白くしてくれる。
改めて、凄い男だと思った。

 

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