先週末のJ1昇格プレーオフ準決勝・松本山雅FC vs ファジアーノ岡山戦は、心から本当に面白かったと言える試合だった。
面白い試合。
もちろん、面白い試合とは、見る人の価値観で異なる。
自分が見るサッカーの試合が、いつも面白いかと言われれば、そうでは無い。
Jリーグのみならず、ヨーロッパチャンピオンズリーグ、日本代表のゲームでも同様だ。
実際に、今年私は、ワールドカップ最終予選の日本代表ホームゲーム3試合全てを、埼玉スタジアムで観戦した。
しかし、試合が終わった後、正直『 面白かった~ 』 と心から思える試合は無かった。
まぁ、3試合目のサウジアラビア代表戦は、3試合の中では一番面白かったが。
以前、私にとって強烈に面白かった試合といえば、数年前になるが、ヨーロッパチャンピオンズリーグ決勝、バイエルン・ミュンヘン対ボルシア・ドルトムント。
強烈に攻守の切り替えが早く、アグレッシブかつ攻撃的なプレーの連続に釘付けになった試合だった。
今でも鮮明に試合の記憶が蘇る。
面白い試合にも色んな種類がある。
選手のテクニックやアイディアが沢山見られる試合。
監督の巧みな戦術での戦いが見られる試合。
激しさ、強さ、走力、攻守の切り替えの早さが見られる試合。
試合によって見所は様々だ。
先週末のJ1プレーオフ準決勝、松本山雅FC vs ファジアーノ岡山戦は、本当に面白かった。
ふと時計を見ると、こんな時間かと思う試合だった。
ピッチのプレーに吸い込まれるように見入って、時が経つのを忘れていた。
両チームの監督、選手たちの諦めない気持ち、決勝へ進出したいという強い気持ちが全面に出た試合だった。
それが、1点取り、取られ、また取る、という展開になったと思う。
選手、監督、スタッフ、サポーターのJ1昇格への想いが詰まった試合だった。
試合終了後、スタジアムには、笑顔と涙が混在していた。
今季、色んなスタジアムでJリーグを見てきた中で、最も緊張感があり、興奮した試合となった。
試合が終わった後、身体の中から何か溢れ出てくるような感情があった。
またサッカーで刺激をもらうことが出来た。
あの面白い試合を、スタジアムで、自分の目で見られたことは幸せだと思える試合でした。