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J1昇格プレーオフ・準決勝のスカパー解説

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昨日は、J1昇格プレーオフ準決勝 松本山雅FC vs ファジアーノ岡山のスカパー中継解説だった。

 

プレーオフは、42試合を闘ったリーグ戦とは異なる一発勝負。
J1昇格への向けて、勝てば天国、負ければ地獄。
90分で決着する大一番だ。

松本は、気温が低く、雨の中での一戦となった。
スタジアムは、悪天候にもかかわらず、数多くのサポーターの熱気で試合前からムンムンしていた。

 

ゲームは、序盤から激しいプレーの連続。
攻守が常に変わる速い展開だった。
絶対に勝たなければ決勝へ上がれない岡山が、前半23分にカウンターからの一撃で0-1と先制。
この時点で決勝進出は、岡山となる。
松本は、非常に苦しい状況に追い込まれた。

しかし、後半、反町監督の切ったカードにより、松本山雅は1-1と同点にした。
リーグ戦の順位が上位だった松本は、引き分けでも決勝進出だったため、この時点での決勝進出は、松本山雅。
90分を超えた時点でも、1-1。
松本山雅が、逃げ切るかと思った。

アディッショナルタイム。
92分、岡山が執念を見せた。
岡山のゴールで1-2。
この時点で決勝進出は、再度岡山へ。
松本は、残り時間ラストまで岡山ゴールに鋭く襲いかかったが、そのまま試合終了のホイッスルが鳴った。

歓喜のファジアーノ岡山と、うなだれる松本山雅。
放送席から見る大雨の中での光景が、一晩経った今でも脳裏に焼きついている。

 

試合後、松本の中盤・岩間選手は、人目をはばからずに涙していた。
リーグ戦で3位だった松本山雅にとっては、残酷な結果だった。

しかし、試合中に選手たちが見せた闘志は、本当に素晴らしかった。
客観的にピッチ上のゲームだけを見れば、とてもスリリングで緊張と興奮を常に持たせてくれる、面白い試合だった。

 

松本山雅にとっては、長いシーズンが終了した。
誰もが、来週の決勝を夢見ていたと思う。
その夢は、今回は叶わなかった。
しかし、シーズンを通して彼らが見せた闘いは、多くの感動を与えてくれた。
そのゲームを演出し続けたチームに拍手を送りたい。

今季も思い起こせば、松本山雅は常にピッチ上から観客を引き付け、見ている者の心を打つ闘いの連続だったと思う。
今は、その感動を与えてくれた反町監督と選手たちに、感謝の気持ちで一杯だ。

 

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実況の飯塚さん、お疲れ様でした。

スタッフの皆さん、ありがとうございました。

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