昨日、影山雅永氏(カゲさん)のU18日本代表監督就任が発表になった。
カゲさんは、ドイツ・ケルン時代の大先輩。
本場ヨーロッパで試合を一緒に見て、熱くフットボール談義をした仲です。
ある時、カゲさんの車でドイツからオランダまで走り、ヨーロッパ選手権を見に行った。
ヨーロッパ選手権の準決勝という、なかなか手に入れることの出来ないプレミアムなチケットだった。
満員のスタジアムに酔いしれた後、カゲさんは、日本からスタジアムに来ていた大御所の方々と食事の予定が入っていた。
カゲさんは、その場に私も連れて行ってくれた。
20代前半で、まだまだ若造だった私は、大御所の方々との初対面でかなり緊張したが、カゲさんは、皆さんに私を気軽に紹介してくれた。
その気軽な紹介のお陰で、大御所の方々も私を温かく迎えてくれた。
一緒にハイネケン(オランダビール)を飲み、有意義な一時を過ごした。
その時のカゲさんと、大御所の皆々様の器の大きさに驚いた。
その晩、大御所の方々とフットボール談義につい夢中になってしまい、カゲさんも私も夜中まで、しっかりとビールを飲んでしまった。
もちろん、ドイツ・ケルンまで帰る事が出来なくなった。
もちろん、運転できない状況でした。
すると大御所の中のお一人が、『 カゲ、俺の部屋で寝ていけ! 』 と言ってくれた。
ツインの部屋なので、ベットが一つ空いていると言う。
先輩は、私に 『 タケオ、毛布やるから、お前は、床でいいな! 』
海外生活を共にしていると、相変わらず扱いは雑になる(笑)。
そして、私は、毛布に包まって床で寝た。
翌日、部屋に泊めてくれた大御所の方が、私を気遣い聞いてきた。
『 床で寝られたか? 』
『 いえいえしっかり寝られました。ありがとうございました 』
やはり、高級ホテルの絨毯はフカフカで、当時、学生だった私は、そこで寝るのには全く問題が無かった。
むしろ、フローリングではないフカフカ絨毯で、寝心地も良かった記憶がある(笑)。
私は、完全に熟睡だった。
すると、カゲ先輩は、大御所さんに、
『 大丈夫です。こいつは何処ででも生きていけますから 』
またまた愛のある一言、実に扱いは雑だ。
学生だった私が、大御所の皆様との夕食に同席させてもらい、沢山の話を聞かせてもらうことが出来たのは実にカゲさんのお陰です。
その日に見たヨーロッパ選手権の試合についての分析や、当時の日本代表のチーム内の話は非常に興味深かった。
素晴らしいフットボール談義が出来て、そして高級ホテルの部屋のフカフカ絨毯で寝るという面白い貴重な機会を得たのも、カゲさんが、私を連れて行ってくれたからだ。
あの晩の経験は、今でも忘れずはっきりと覚えている。
いつもカゲさんから沢山の事を学んできた。
そして、当時も今も、カゲさんには本当に感謝しています。
今度は、U18日本代表のトレーニングを見に行きます。
またビールを飲みながらフットボール談義をしたいと思う。