たまたま『シュート、ゴール』についての文章を書いていた時、元ドイツ代表のトーマス・へスラーを思い出した。
俺が1860ミュンヘン・ユースでコーチをしていた時、トップチームは、ブンデスリーガ1部の上位にいた。
当時、元ドイツ代表のトーマス・へスラー、フランスワールドカップ得点王のスーケル(クロアチア代表)、88年ヨーロッパ選手権優勝のファネンブルグ(オランダ代表)らが、1860ミュンヘンにいた。
へスラーは、西ドイツ代表として1990年イタリア・ワールドカップ優勝メンバーだ。
そして、ドイツ代表でフリーキックのキッカーを任されるほど、強烈なキックの持ち主だった。
彼の直接フリーキックは、芸術と言われていた。
ある日の1860ミュンヘンの練習後のこと。
へスラーが、自主練習でフリーキックを蹴りだした。
彼は、ゴールキーパーをゴールに立たせて、ペナルティーエリアのライン上(ゴールエリアから16m )にボールを置いて、ゴール向ってボールを蹴る。
すると、蹴るボール全てがゴールへ吸い込まれた。
ゴールを守っていたのは、身長190cmを超えるチームの正ゴールキーパーなのに、全てのシュートがゴールとなった。
ブンデスリーガ1部のレギュラーのゴールキーパーが、ノーチャンスだった。
シュートって、こんなに簡単に入るものかなー、と思えるほど、きれいに入っていた。
へスラーのシュートは、まず、一本一本正確にゴールポストの際へ蹴られていた。
そして、ボールスピードが速いから、キーパーが反応しても間に合わない。
そのうち、キーパーも考えて、へスラーのモーションを見て、先に予測して飛ぶようになった。
すると、へスラーのシュートは、ことごとくキーパーが飛んだ方向と逆へ飛ぶ。
へスラーは、キーパーの動きを見て、そして彼と駆け引きをして、キーパーの逆を取っていた。
本当に素晴らしい!の一言だった。
シュート、キックが狙ったコースへ正確に蹴られる事が、ゴールへの第一歩。
そして、そのボールにスピードが付けばゴールへの確率が上がる。
それにプラスアルファ、キーパーの動きを見ること。
そして、キーパーの予測の逆を取る事。
これが出来れば、シュートはゴールに入る。
簡単なようだが難しい。
だから練習が大切。
子供たちには、沢山シュート練習をして欲しいと思う。
なぜなら、シュートが入ればゴールとなり、勝つことが出来る。
その時、最高の喜びと楽しみを得ることができるので。
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