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RBライプツィヒがブンデスリーガ1部昇格

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古巣1860ミュンヘンのブンデスリーガ2部残留を決めた日、RBライプツィヒが1部へ昇格した。

 

RBライプツィヒを率いるのはラルフ・ラングニック監督。
ラングニックは、クラブのスポーツダイレクター(強化責任者)も兼務している。

俺がドイツへ渡った20年前、ラングニックは、シュツットガルトのアマチュアチーム監督だった。
その後、トップチーム監督になり、ブンデスリーガで独自の戦術を展開して注目を集めた。
確かプロ選手としての経験が無く、それも注目を集めた一つの理由だった。
ラングニックは、ビッククラブ・シャルケの監督などを歴任し、ドイツ代表監督候補に名前が挙がるようになった。

2010年に俺が元BOSS(当時ホッフェンハイムのスポーツダイレクター)を訪ねてドイツに行った時、ラングニックがトップチーム監督だった。
その時ラングニックは、ホッフェンハイムをアマチュアリーグからブンデスリーガ1部まで引き上げ、かなり注目されていた。
しかし、クラブの会長との確執でシャルケへ移籍後、休養を経て、2012年7月にはレッドブル・ザルツブルクとRBライプツィヒを束ねるスポーツダイレクターに就任。

 

世界的飲料メーカーのレッドブルは、ザルツブルグを買収し、強烈な資金力を誇り、強大な施設を作り、チームを強化し、今やオーストリアのトップに君臨している。
近年、ヨーロッパリーグにも参戦している。
レッドブルは、ドイツのアマチュアリーグにいたライプツィヒをも買収した。
ドイツ、ブンデスリーガでは、クラブ名に企業名を入れることを認めていないので、彼らは、Rasen Ballsport ラーゼン バールスポルト という名前で RBライプツィヒと命名した。
それにより、RBニューヨーク、RBザルツブルグと同様にチーム名にRBを入れた。

ラングニックは、RBザルツブルグ、RBライプチッヒの両クラブの強化責任者をしていたので、シーズンイン前のキャンプを両クラブ同じ場所でやったことがあった。
同じチームコンセプトを両クラブに浸透させた。

今季は、ライプツィヒの監督選びに難航し、自らが数年振りに監督として指揮をとった。
アマチュアリーグにいたライプツィヒを、あらゆる手を尽くして、遂にブンデスリーガ1部に昇格させたのは流石だ。

昇格後の来季は、新監督を招聘する事が決まっており、彼は、またスポーツダイレクターの職を全うするだろう。

ラングニックは、U23(23歳以下)に近い平均年齢が若いチームを作り、また、独特のスタイルの戦術を屈指し、ここまでライプチッヒを導いてきた。
ライプツィヒの来季への選手獲得の移籍金は、約60億円を準備していると聞く。
来季、ラングニックが、どんなチームをブンデスリーガ1部にプレゼンテーションするか楽しみだ。

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