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古巣1860ミュンヘン・2部リーグ残留をかけて

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先週末のブンデスリーガ2部・第33節。

1シーズン34試合だから、残り2試合。
俺の古巣1860ミュンヘンは、降格争いの直接対決でパーダーボルンを迎えた。
キックオフは、日本時間深夜。

真夜中、寝床でスマホに毎分送られてくる文字情報に、俺は釘付けだった。
テレビ中継があれば最高だが、そこは2部リーグだからない。

0-0でハーフタイムを迎えた。
33節は、翌週の最終節同様、2部リーグで9試合全てが同時開催だ。
常に、残留争いをしている他のクラブ動向もチェックしていた。

後半に入り、降格争いをしているデュッセルドルフが49分に1-0とし、残留争い優位に立った。
1860としては、どうしても勝利が欲しい試合だけに、ハラハラ、ドキドキが続いた。
いつもの俺は、寝床に入れば、即寝るが、この日だけは、試合が気になって寝付けない。
だから、諦めて文字情報を緊張感に包まれながら眺め続けた。

後半の終盤、73分に1860がゴールを挙げ1-0とリードした。

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その後は、とにかく失点しないことだけを願った。
テレビ中継では無く、スマホの新しい情報を待つのみの状態。
なんとも居心地が悪い。

1分、1分進むのが、どれだけ長かったことか。
そして、アディッショナルタイム。
早く終わってくれと願うばかりだった。
他の会場がバンバン試合終了になる中、1860の試合だけが終わらない。
結局、その日最後に終了となった。
暗い部屋の寝床で、思わずガッツポーズしてしまった。
残留争いをしていたパーダボルンに勝利し、また、同じく直接対決をしていたデュッセルドルフがFSVフランクフルトを破ったため、2チームが脱落。
同じく残留争い中のデュイスブルグが引き分けたため、最終節を待たずに1860ミュンヘンの残留が決まった。
古巣の残留にホッとした。

昨年は、降格圏内を脱せず、最後に3部リーグのチームと入れ替え戦まで戦って残留した。
今年は、何とか自動降格、入れ替え戦を回避した。
しかし、シーズン途中、下から2番目の17位まで落ち込んだ。
今季は、シーズンのほとんどは降格圏内にいた。
だからこそ、残留の喜びは大きかった。

この試合前に、1860ミュンヘンのユース時代に指導したファビアン・ジョンソン(ボルシアMG・USA代表)は、古巣にエールの動画メッセージを送っていた。
そして、ホーム・ミュンヘンのアリアンツアレーナには、54,100人のサポーターが駆けつけた。

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日本のJ2リーグの入場者数を考えれば、2部リーグでこれだけの入場者が集まることは、奇跡的だろう。
残留を掛けた一戦に、多くのサポーターが立ち上がり、スタジアムに駆けつけ、チームを後押しした。
これは、古巣1860ミュンヘンの財産だ。
そして、100年以上の歴史を持つクラブの強さだ。
さすがだ。

久々に興奮した試合だった。

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