先日、ドイツサッカースクール終了後の出来事。
その日に使用した会場は、スクール終了後、子供たちがグラウンド整備を行う。
人工芝のコートの上を、ブラシ掛けする。
ブラシ掛けすると、コートの上の白い砂が、きれいに整備される。
全員がブラシをかけ終わった後、ふと芝を見ると掛っていない部分を見つけた。
たまたまブラシを持って通りかかった子に一言。
そこの、ブラシが掛っていない部分を、もう一度かけてくれる?! 』
言われた子は、 『 はい 』 と再度ブラシ掛けしてくれた。
ブラシが掛かっていない部分がきれいになったので、 『 ありがとね~ 』 と声を掛けた。
そして、ふと振り返ると、5年生の K が、再度コートに入ってブラシ掛けをしていた。
私に頼まれたわけではない。
掛かっていない場所を見つけて、自らブラシを掛けに行ってくれた。
日頃、サッカースクールでは、どちらかと言うと、ブラシ掛けは、子供たちの楽しみ、ではない。
多くの子供たちは、一度ブラシ掛けをすると、まだやっていない子供を見つけ、早く変わろうとする。
一度ブラシをかけた子は、もうやったから、と二度目をやろうとしない。
その光景から、2度やるのは損をした気分になるようだ。
だから、子供たちには、できればやりたくない作業に見える。
掃除、片付けは、子供たちにとって楽しいものではないだろう。
しかし、使用した施設をきれいにして帰る事は大切なこと。
K は、まだブラシを掛けるべき場所があると自ら気がついて行動した。
子供の頃から、気がつけることは素晴らしい、と思います。
そして、大人の誰かに言われるのではなく、K のように自ら気付いて、進んで行動できるとは、彼の人間性が高まっていく事になると思いませんか?
K のことは、2年生のちっちゃい頃からドイツサッカースクールで見ています。
人として成長している彼を、とても頼もしく思っています。
こんな子供の成長を目の当たりにすると、本当に嬉しくなりますね。
絶賛発売中!
菊池大介選手(浦和レッズ )と遠藤航選手(シント・トロイデン/ベルギー)との鼎談あり
『 ニシコーチの 子・育つサッカー ~泣き笑い個性満開スクールデイズ~ 』
予約注文 : 全国の書店で予約もしくは注文できます。
又は、下記まで。