昨晩のドイツサッカースクール。
スクール後、四年生の T が、私のところへやってきた。
『 コーチ、網戸壊しちゃった 』
『 どこ? 』
すると、昨晩使用していた施設の網戸が、一箇所がっつりと壊れていた。
話を聞くと、Tは、2年生の I とボールを蹴っていてボールが当たって壊したらしい。
I も呼んで話をたら、彼もTと同様に語っていた。
スクール解散前に、子供たち全員にこの件を伝えた。
『 世の中には、物を壊しても黙っている子がいる。
壊した事を隠す子もいる。
壊した事を聞くと、やっていないと嘘をつく子もいる。
しかし、T は、自分からコーチのところへ来て、正直に壊した事を伝えてくれた。
T は、勇気があって素晴らしいと思う 』
その後、子供たちに質問した。
『 じゃー、壊しちゃったらどうする? 』
『 今度から、ネットがないところでボールは蹴らない。
(防御)ネットをつけてからボールを蹴る。
ネットが無いところでボールを蹴っていたら、注意する 』
最後に、
『 謝る!』
私は、彼らに付け加えて言った。
『 ドイツサッカースクールで施設の何かを壊したら、それは、俺の責任。
だから、俺が、施設の方に謝りに行く。
その時、T と I も一緒に行こう。
ボールを蹴って当てたのは、2人なので 』
解散後、私は、2人を連れて施設管理事務所へ行った。
そして、網戸を壊した事を伝え、謝罪した。
すると、T と I は、言った。
『 ごめんなさい 』
彼らは、施設の方へ自ら誤った。
物を壊したのは、良くなかった。
しかし、壊した事を自ら正直にコーチへ伝え、施設管理者に自ら謝罪できた小学生を誇りに思う。
このミスから、彼らは、今後、ボールを蹴る時は、防御ネットのある所へ行くだろう。
子供は、ミスをして学ぶ。
彼らにとっては、良い経験であり、勉強だった。
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