先週末、菊池大介選手(浦和レッズ)がドイツサッカースクールへ来てくれた。
大介との出会いは、彼が中学3年生の時。
出会いというか、最初は会ったわけではない。
私が長野県へ帰省し長野県サッカー協会主催のカンファレンスに呼ばれた際、たまたま大介の話を聞いた。
カンファレンス後、私は、会った事も無い、プレーを見た事も無い大介の事を沢山の指導者仲間に聞いてまわった。
後日、電話でも大介の事を徹底的に調べ上げた。
私が大介について聞いた全ての人が、長野県の佐久市に強烈な中学生がいると応えていた。
当時、私は、湘南ベルマーレに所属しており、平塚に戻ってから、当時の育成部門リーダーだった曺さん(現湘南ベルマーレ監督)と強化部長だった大倉さん(現いわきFC社長)に大介の存在を伝えた。
大倉さんのGOサインの下、曺さんが、長野県佐久市まで大介とご家族に会いに行き、湘南ベルマーレで獲得する事ができた。
当時、既に、大介は名古屋グランパスと東京ヴェルディからも誘われていた。
2クラブの練習にも参加を済ませていて、湘南は、かなり遅れて獲得レースに参戦した。
当時の湘南は、J2リーグの中での中堅クラブで、クラブハウスはプレハブ、クラブ専用の練習場もない状態だった。
しかし、大介は、最終的に湘南を選んでくれた。
大介に聞いた。
『 なぜ、ヴェルディやグランパスの方が環境等において数段良かったのに、湘南を選んだの? 』
大介は答えた。
『 湘南の雰囲気がなんとなく良かったんです 』
2年前の2015年、大介は湘南ベルマーレの選手だった。
シーズンオフに、湘南ベルマーレの曺監督に電話をしてみた。
『 大介に、ウチのクラブへ来てもらえたら嬉しいんですけど 』
ドイツ時代からの先輩の曺さんは、直ぐに快諾してくれた。
そして、大介は、2年前にドイツサッカースクールへやってきてくれた。
先日、ある保護者さんから言われた。
『 2年前、息子はスケジュールが合わなくて、菊池選手に会えなかったんです。
とても残念で、、、
今回は、楽しみにしています 』
私は、一言。
『 お子さんは、大介の虜になりますよ。
間違いなく、彼は、子供たちの人気者になりますよ! 』
私は、自信を持って答えた。
大介が子供たちに強烈なインパクトを残すことを分かっていた。
それは、15歳の時から、彼に接してきているから。
彼には、子供たちを喜ばせる自然な力がある。
15歳だった少年が、今、プロサッカー選手として子供たちに大きな夢を与えてくれている事をとても嬉しく思う。
子供たちが、大介と一緒に走り回り、ボールを追いかけながら見せてくれた笑顔が、その全てを物語っていた。
今回、大介から夢を与えてもらった子供たちが、いつの日か、次世代の子供たちに夢を与えてくれる様になったら本望です。
大介は、翌日から沖縄での自主トレを控えていた。
かなり多忙なスケジュールの中、時間を割いて長野まで来てくれた。
大介、本当にありがとう!
菊池大介選手と遠藤航選手(共に浦和レッズ)との鼎談あり
2018年2月出版予定
『 ニシコーチの 子・育つサッカー ~泣き笑い個性満開スクールデイズ~ 』
http://volonte93.wixsite.com/volonte93