先日、トゥラウムアカデミー・ジュニアユースの試合中での出来事。
A が 試合中に流れの中でポジションを変えた。
その瞬間、元々A がいたポジションに、大きな穴ができた。
穴が出来れば、対戦相手にとっては、プレーしやすくなる。
私は、Aにその穴を埋めるように指示した。
すると、A は、別の選手がその穴を埋めたら良い、と言った。
私は、その考えに賛同できなかったので、A に、その瞬時に穴を埋めさせた。
ゲームは、流れているので。
後日、練習の時に A を呼び、 『 先日の試合のポジション変更について教えて! 』 と言った。
A は、自分なりの考えを私に伝えた。
きちんと、理路整然と、A の考え方を私に伝えることが出来た。
私は、私の考え方を A に伝えた。
A も 私も、お互いの考え方をきちんと聞きあった。
話をした後、A は、私の考え方を理解し、納得した。
私も、A の考え方を納得した。
こうやって、A と話していて、私のドイツ時代を思い出した。
私は、選手、子供との話し合い、コミュニケーションをドイツで学んだ。
ドイツの子供たちは、みんな自分の意見を持っている。
そして、発言もする。
指導者の意見と選手の意見が食い違えば、ドイツ人の子供は、簡単には大人の言うことを聞かない。
だから、私は、ドイツ語で選手と会話をし、選手が理解し、納得するまで時間を費やした。
ドイツ人の指導者なら10分くらいで済んだことも、私にはドイツ語のハンディキャップがあったので、納得するのに30分以上は掛けていた。
USA代表になったファビアン・ジョンソンや、元フランクフルトのシュテファン・アイグナーらは、簡単にコーチ達の言うことなど聞かなかった。
しかし、彼らは、私とじっくり話をして、こちらの考え方が納得できれば、その後、素晴らしい力を発揮していた。
サッカーには、答えが無い。
色んなやり方がある。
そして、選手も指導者も、誰でも自分のサッカー観を持っている。
各自が、自分のサッカー観だけでプレーをしたら、チームはバラバラになる。
サッカーは、チームスポーツだから、全員が納得して同じ方向へ進む必要がある。
だからこそ、話し合い、コミュニケーションが必要となる。
お互いが納得しあえば、新しい力を更に発揮することができるようになる。
今回、 A が自分の意見を主張しつつ、私の意見も受け入れて、納得しただろう。
そうしたら、必ず次なるステップアップに繋がります。
2018年度 トゥラウムアカデミー・ジュニアユース 体験練習会 11月 こちらから
11/10(金) 更北運動場
11/14(火) 犀川第二運動場
11/16(木) 犀川南運動場
11/17(金) 更北運動場