先日のトゥラウムアカデミー・ジュニアユースでの出来事。
体育館での練習日。
私は、荷物車を体育館の入口前に停車し、練習の荷物を降ろそうとトランクを開けた。
その横を中学一年生の選手達が、歩いて通り過ぎて行く。
その中の一人、T が、私の所に寄ってきて言った。
『 コーチ、何か運ぶものありますか? 』
私は、『ありがとう。よろしく』 と練習に使用するマーカーやコーンが入っているバックを T に手渡した。
他の子供たちは、みんなで会話をしながら私を通過し、体育館へと入っていった。
後日の平日夜練習。
トレーニングを終えて簡易照明を片付けていると、暗闇から選手が一人現れ、言った。
『 コーチ、何か運ぶものはありますか? 』
またもや T だった。
T は、私と一緒に、照明器具を持ち荷物車へと運んでくれた。
ふと見ると、シモコーチのところでは、 K と A が手伝い、一緒に荷物を運んでいた。
他の子供たちはどうか?と見ると、自分のバックを開け、着替えをしながら、みんなで楽しく喋りこんでいる。
全員が着替えを終えて、子供たちはバックを置いていたブルーシートを片付け始める。
誰が片付けるのかな?と見ていると、先程、シモコーチの手伝いをしていた K だった。
子供たちは、気が付く子と、気が付かない子に別れる。
私たちコーチ陣は、照明器具の片付けを子供たちに強制していない。
自ら手伝おうとする子供たちは、我々に必ず声を掛けてくる。
手伝いに来ていた子たちは、気が付く子です。
素晴らしいと思います。
気がつける人は、サッカー界でも、社会でも活躍すると思います。
子供たちには、是非、気が付ける人、になって欲しい。
私は、常にそう願っています。