先日、トゥラウムアカデミー・ジュニアユース(長野県)の子供たちが日本代表戦の感想を書いてきたサッカーノートを読んで感じたことがある。
子供たちのサッカーノートには、様々な内容が書かれていた。
日本の前線のプレスが早い。
簡単にスルーパスを出されてしまった。
日本は、左サイドを多く使っていた。
動き出しが早かった。
しかし、『 なぜ? 』 『 どのように? 』 が欠けている。
どのようにプレスが早いのか?
なぜ、スルーパスを出されたのか?
なぜ、左サイドが多く使われていたのか?
どのように動き出しが早かったのか?
『 なぜ 』 『 どのように 』 が追加されると、内容に深みが出て説得力が増す。
浦和レッズ・遠藤航選手のインタビューは、いつも感心する。
それは、戦術について質問された時の彼の答えを聞きくとわかる。
彼が試合のシーンについて話すと、私の頭の中にそのシーンが絵に描いたように浮かんでくるからだ。
航は、一つのシーンを、論理的に言葉で説明できる力を持っている。
航の頭の中で、きちんと整理が出来ているからだ。
分析能力が非常に高い。
試合でのピッチ状況を説明した後、航は、『 なぜ 』 そうなってしまったのか。
『 どうして 』 そうなってしまったのかを付け足す。
それにより、更に詳しい説明になる。
聞き手にとっては、本当に分かりやすいコメントになる。
最後には、どうしたら改善できるかという対策も言うことが出来る。
航は、私と会って話をしている時も同じだ。
いつも論理的に話す。
とにかく話が分かりやすい。
以前、航に 『 航は、これまでの人生、いつも有言実行してきているよね 』 と言ったら
航は、 『 一応、論理的に考えていますから 』
と笑顔で応えていた。
常に筋道を立てて、有言し、実行している航はすごい。
若いのにたいしたもんだ、と思っている。
サッカーノートへの記述は、子供たちにとって物事を整理し、論理的に考える訓練をするには有効な手段です。
是非、子供たちが、物事のなぜ? どうして? を論理的に考え、言えるようになってくれたら嬉しい。
それは、社会で生きていく力になるので。