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誰かがやるだろう!という甘え

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昨日のトゥラウムアカデミー・ジュニアユースの練習での出来事。

 

私は、練習前に準備をしていた。
最後に行うゲームの為に、マーカーでコートを作る。
練習に集まって来た中学生たちに、ゴールを2つ運ぶように指示をした。

彼らは即座に動かなかった。

ダラダラと、ダラダラとゴールへ向かい、他の子供と話をしている子も多く、即座にゴールをみんなで持ち上げることをしなかった。
中学生たちの行動があまりに遅い為、私は、彼らに急ぐように伝えた。
練習時間は、どんどん減っていくばかりだった。

ダラダラな彼らは、やっとゲームをやるコートにゴールを持ってきた。
ゴールを置いた場所は、なんともいい加減だった。
サッカーでは、ゴールは、ゴールラインの真ん中に置く。
しかし、彼らがゴールを置いた場所は、誰が見ても真ん中では無かった。
一人の子がその事に気付き、ゴールを真ん中に移動しよう、と言った。
しかし、ほとんどの子が無関心。
直ぐにはゴールを移動しなかった。
やっと、嫌々、みんなでゴールを持ち上げて移動した。
ゴールを運ぶ全員がやる気になっていないから、ゴールが非常に重たそうであった。
その為、すぐにゴールは地面に下ろされた。

しかし、またもやゴールは、ゴールラインの真ん中に置かれなかった。
私は、ゴールをちゃんとゴールラインの真ん中へ置くようにと指示をした。
更に、再度、正しい位置にゴールを設置するようにとも促した。

練習時間は、どんどん減ってくる。
されど子供たちは、直ぐにゴールを移動しようとはしなかった。
子供たちの態度は、いかにもダラダラとしており、とにかく面倒くさそうであった。

 

やっと、1つ目のゴールが指定した位置に置かれた。
やっと、子供たちは2つ目のゴールへと向かった。
しかし、誰1人として、次のゴールへ向かって走る中学生は、いない。
ダラダラと歩き、他の子供と話しながら、時間だけが過ぎて行く。

この光景を見た私は、その時点でそこにいる中学生たちのメンタリティーを把握した。

案の定、2つ目のゴールを設置するのにも、かなりの時間を費やした。
結果、2つのゴールを運ぶのに、15分くらいかかった。
子供たちのやる気の無さに、ただただ呆れた。

中学生が、2つのゴールを設置するのに15分もかかったのは、指導者人生で初めてだ。

 

現代社会の子供たちは、自分のやりたい事は喜んで、進んでやる。
しかし、自分のやりたくない事はやりたがらない。
興味を持っている事はやるが、興味を持っていないことはやらない。
自分の事はやるが、他人の為にはやらない。
面倒くさいことはやらない。
とにかく自分に甘い傾向がある。

 

私たちが主催するサッカーの練習は、子供たちがやるもの。
練習に必要な用具を、子供達が自分達のために準備をするのは、当たり前。
2つのゴールを運ぶなど、みんなで協力をし、やる気になれば、ほんの数分で終わる話だ。

練習に必要なものを準備するにも、心ある行動をするべきだ。
サッカーはチームスポーツだから、みんなで協力するべきです。
もちろん、労を惜しまないことが大切です。
中学生達には、今後、人として大切な事をしっかりと学んでもらう。
だからこそ、心に響く指導をしていきます。

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