先日のドイツサッカースクール(長野市)での一コマ。
先週ブログに書いたTくん(2年生)。
一昨日は、お父さんとスクール会場の北部スポーツ・レクリエーションパークへ登場した。
先週は、ドイツサッカースクール(長野市)に加入したばかりのTくんに声掛けした。
というより、Tくんに楽しんでもらう為に声を掛けなければならなかった。
「 ミニゲームに入る? 」と。
スクール前に、子供たちが集まってミニゲームをしている所へ、Tくんが入っていけない雰囲気だったからだ。
しかし、一昨日の私は、Tくんを挨拶した後、Tくんに背を向けていた。
挨拶以上の声掛けはしなかった。
だから挨拶後にTくんと私は目を合わせることもなかった。
さて、Tくんはどうするか。
Tくんと挨拶してからしばらく時間が経った。
ミニゲームを見ると、Tくんは、他の子供たちと一緒にボールを追いかけていた。
私は、嬉しかった。
その後、Tくんのお父さんとすれ違った時に、
『 Tくん、一人で子供たちの輪に入れましたね! 』
と言うと、お父さんは、嬉しそうに笑っていた。
先週までは、大人しいTくんのサポートととして、大人の私たちが声掛けしていた。
しかし、一昨日は、これまでのTくんの成長度合いを見て、挨拶以外は一切声を掛けずに見守っていた。
子供が自分で行動できるようになったら、大人は、一歩引いているのが良い。
大人がいなければ、子供は、自分で行動する、できる。
しかし、子供が一人でできるにもかかわらず、大人が、先回りして過度にサポートするケースが多い。
それは、大きなおせっかいであり、子供の自立のチャンスを妨げてしまう。
昔、私が子供の頃には、公園や、川、山で遊ぶ時、親なんていなかった。
子供たちだけで、色んな事を考え、遊んでいた。
子供同士の遊び関係の中に、親、大人のサポートは必要なかった。
しかし、現代社会は違う。
明らかに親が子供の行動に対して過保護になりすぎて、子供の自立が遅れている。
良かれと思って親が声を掛けている事が、子供の成長にマイナスに働く。
何とも胸の痛む話である。
私の恩師の言葉。
『 親は、子供の全てを把握している放任主義者になれば良い 』
私自身の心にも大きく響いた言葉でした。
子供のことを良く分かってはいるが、あえて、子供に関わらない方が、子供は立派に育っていく。
ドイツサッカースクール(長野市)のTくんは、今、自力でやりたい遊びに参加し楽しむ事ができるようになりました。
また、嬉しい子供の成長を見る事ができました。