昨日のドイツサッカースクール(長野市)での一コマ。
スクール前に、最近加入したTくん(2年生)がお母さんとやってきた。
彼は、もともと大人しい。
なかなか自分から進んで仲間の中に入っていけない。
スクール開始前に、早く集まってきた子供たちは、ガンガンとミニゲームをやっている。
私は、Tに聞いた。
「 ミニゲームに入る? 」
彼は、顔を縦に振り、ウンとうなずいた。
Tは、荷物を置いて、スタスタと子供たちの輪の中に入って行った。
一人の子がTに指図して、Tは緑色のビブス(ベスト)を着てミニゲームに加わった。
先週までのTは、自分から子供たちのミニゲームに入ることはできていなかった。
その為、私がミニゲームをしている子供たちに一声掛け、Tを仲間に入れるよう声掛けしていた。
自分で行く勇気がなかったので、大人がサポートしなければ入れなかったからだ。
しかし昨日、Tは、大人のサポート無しに、子供たちの輪の中に入ることが出来た。
大人も、環境が変わると大変だ。
職場の部署転換。
転職。
引っ越し。
などなど新しい場所へ行くと、必ず、見知らぬ人たちに接する。
そして、その人たちとコミュニケーションをとらなければならない。
現代社会で、メンタル不全を起こすケースは、上記のように環境が変化する時が多い。
大人であっても、環境が変われば、それに順応するまでに時間も掛かるし、労力がいる。
昨日のTくんは、まだ不慣れな環境に順応しつつあった。
まだまだ完璧にとは言えないが、明らかに、前回、前々回よりも前に進んでいた。
それもTくんが自らの足で進んでいた。
ちっちゃい出来事かもしれないが、私には明らかな成長に見えた。
子供は、一人一人違う。
個々に成長するスピードも違う。
しかし、みんな確実に成長していく。
知らなかった場所で仲間と友達になった。
一緒に遊んだ。
話も出来た。
Tくんは、ミニゲームで沢山の事が出来た。
子供たちには、将来厳しい社会へ出るために、人間力を付けて欲しい。
強く育って欲しいと思っている。
新しい環境に勇気を持って入っていったTくん。
素晴らしい。