昨日のサッカーグラウンドで。
試合を終えて、自分たちの荷物置き場に移動している途中、他チームの子供がベンチで倒れていた。
駆けつけると、その子供は熱中症のようだった。
他のチームの子であったが、シモコーチが直ぐに対応した。
長野は、まだ朝晩冷える日もある為か、倒れている子は、暑いにも関わらずユニフォームの下にインナースパッツも身につけていた。
その為、直ぐにインナースパッツを脱がし、その後、首、脇等を冷やすようにした。
昨日は、4月中旬。
まだ春が始まったばかり。
しかし、グラウンドで太陽の下にいると、肌が陽に照らされてジリジリと痛い感じがした。
春の日差しというよりは、すでに夏のように感じる暑さだった。
まさか4月に熱中症があるとも思わないから、氷も足りなかった。
だから空のペットボトルに冷水を入れて冷やすしかなかった。
昔、試合中に熱中症で倒れた中学生の教え子がいた。
彼は、チームのキャプテンで、責任感の強い子だった。
一度、試合中にぶっ倒れ、嘔吐した。
直ぐに救急車を呼び、緊急医に搬送した。
それから、彼には、『 ぶっ倒れるまでプレーをしてはいけない、調子が悪くなってきたらコーチに言うように 』と伝えた。
しかし彼は、試合になると夢中で必死にプレーしており、その後も暑さでピッチで嘔吐したり、倒れた事が何度かあった。
リーグ戦が終わった後、1人の子が寄ってきてペットボトルを差し出しながら言った。
『 さっきはありがとうございました。』
先程、倒れていた子だった。
元気になった子供の表情を見て安堵した。
熱中症は、とても危険だ。
まだ春なので、すっかり熱中症なんてまだ早いと油断していたが、十分気をつけなければいけないと思った。