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子供に指示をしない

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以前、ある指導者に聞かれた。
『 西村さん、試合中に、あまり子供たちに指示しないですよね 』
確かに、私は、少年サッカーの試合中、あまりベンチから指示をしない。

 

試合の中で、子供たちが自らできる事が、彼らの真の力だ。
そして、子供たちが、試合中に出来ない事も、同様に彼らの力だ。
だから、試合中、ベンチから指示をしない事で、子供達の現状分析ができる。

試合は、私にとって、子供1人1人が、何が出来て、何が出来ないかをチェックする時間だ。
子供がトレーニングでやった技術を試合で出せたならば、彼は、その技術を習得した事になる。
これはトレーニングの成果だ。

逆に、子供がトレーニングでの技術を試合で出せなければ、それは、まだ子供がその技術を習得していない現れだ。
それは、今後の課題となる。
課題が見つかれば、更に時間をかけてトレーニングをする。
そして、また、試合でチェックをする。
そのサイクルを繰り返す事が大切だ。

 

自転車に乗れない幼児を、乗れるようにするにはどうするか。
もちろん最初から上手く乗ることなど、不可能だ。
その時、大人が周りから、あーしろ! こーしろ!  と口頭で指示を出したらどうなるか?
その大人の言葉の指示だけで、自転車に上手く乗ることのできる幼児は、いないだろう。

子供が実際に自転車に乗り、何度も何度も自転車を押して一緒に走って、やっと一人乗りが出来るようになる。
やはり、時間と労力を掛けて、子供が自分で自転車を漕いで乗れるようになる。
ここで、大人は根気が必要だ。
言葉だけでは出来ない現実がある。

これは、子供のサッカーも同じ事。

 

子供たちのサッカーは、子供がやる事。
大人がやるわけでは、無い。
子供たちが、何が出来て、何が出来ないのかを把握し、次のトレーニングに活かせば良い。
出来る段階を追って、子供が自分のものにしていけるようトレーニングする。

私にとって、子供たちの試合は、成長させる為に何をすべきかを見定める良い機会だ。

 

 

 

長野県長野市ドイツサッカースクール
少年サッカークラブ
Traum Akademie

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