週末6年生たちと2日間の遠征に行ってきた。
子供達は、たくさんの試合をし、色んな人たちに接し、そして団体行動で様々な経験をした。
何度か、ちょっとしたお説教はしたものの、2日間を通して、とても良い時間だった。
しかし、遠征の最後に残念な出来事が待っていた。
長野市へ到着し、子供たちがバスから荷物をおろした。
最後、バスの中にゴミが見つかった。
そのゴミは、パンの袋だった。
サービスエリアでの夕食後、子供たちは、捕食としてみんなパンを買ってバスに戻ってきた。
私は、子供たちに、まず伝えた。
パンの袋を含め、ゴミは各自でまとめて捨てるように!
長野市到着前、パーキングエリアに寄った。
その際、全員に、再度言った。
パンの袋と、その他のゴミをちゃんと捨てるようにと。
ゴミについて2度言及したにも関らず、最後、バスの中にはパン袋のゴミが落ちていた。
一人の子が、まわりの子供たちに、そのゴミは誰の物か聞いていた。
しかし、まわりは皆、俺じゃない! と言う。
ゴミを持っていた子は、しばし、ゴミの持ち主を捜していた。
しかし、誰も自分のゴミだと言わない。
?????
みんなに問いかけていた子は、渋々、そのゴミを自分のバックに入れようとした。
自分のゴミでなくても、きちんとゴミをどうすべきかを考えた、責任ある行動だった。
このメンタリティは素晴らしい。
私は、その一部始終を見ていたので、その子に一声掛け、そのゴミを預かった。
到着前、私は、既にバスの中で最後の挨拶をして解散したはずだったが、再度、バスを降りてから全員を集めてゴミの話をした。
自分のゴミをきちんと捨てることができない。
それも、私から2度言われたにも関わらず、それが出来ない無責任さ。
わざわざゴミを捨てる機会を作る為にと高速道路のパーキングエリアに寄ったにも関わらず、バスにゴミが残っている事に呆れた。
サッカーでは、ポジションを与えられて試合に出れば、そこに責任が発生する。
その責任を全うできない選手は、必ず、ミスをする。
そして、チームは、そのミスにより敗戦する。
無責任な子は、サッカーの試合で、その性格が明らかに露呈される。
試合のピッチ上は、誤魔化しが効かない場所だから。
自分のゴミを管理する。
簡単で、当たり前のことだ。
もし、自分のゴミに気が付かない子であれば、まず、気が付くようになる必要がある。
もし、自分がゴミを捨てるのを忘れていたのであれば、忘れてしまった事に対して責任を果たすべきだ。
残してしまったゴミを自分で受け取る勇気、謝る勇気、拾ってくれた相手に御礼を言う勇気が必要である。
ミスは、誰にでもある。
ただし、ミスをした後の行動が、その人の評価となる。
俺じゃない!
この一言で、落ちていたゴミは他人事になってしまった。
自分達が乗ってきたバスなのに。
そこに無責任さが露呈している。
こうして責任を回避しているようでは、今後、サッカー面も、人としても成長は難しいだろう。
最後、スタッフがバスの中をチェックしたら、パンのゴミの他に、もう一つゴミがあった。
楽しい遠征の最後に、残念な出来事であった。
子供たちには、今後、人として良い方向に成長して欲しいと願っている。
ゴミ一つ。
見逃してはいけない。
小さな出来事かもしれないが、責任ある行動においてはとても大切な事です。