先日のドイツサッカースクールでの一コマ。
3人が、コート横の防御ネットを引く。
ネットの高さは、上の写真の通り、子供の身長の数倍。
横の長さは、数十メートル。
重りも付いているネットなので、大人が引いてもけっこう大変。
それを子供たちだけで引き終えた。
そしたら次は、数人の子供達がゴールへ向かう。
そして、皆んなで協力してゴールを運ぶ。
ちっちゃい子も、大きな子も一緒になって運ぶ。
すると、ゴールを運んでいるのを見た他の子達も集まってきて、手伝い始めた。
最初にゴールを運び始めた子供達が、声を掛けて助け舟をお願いしたわけではない。
サッカーは、見る、聞く、感じる、事が大切。
まず、情報を得て、その後、自分が何をするかを考える。
考えた後、何をするべきかを判断し、決断する。
そして、行動する。
これらを瞬時に行い、そのサイクルを続けるのがサッカーだ。
ゴールを運んでいる子供達を見て、それを手伝い始めた子供達は、別の場所でボールを蹴っていた。
手伝った子供たちは、少数でゴールを運ぼうとしている子供達を見た。
見た後、どうするかを考えた。
そのまま続けてボールを蹴るか、それとも手伝うか?
子供達の決断は、ゴールを運ぶのを手伝う、協力する事だった。
スクール会場には、俺たちコーチ陣がいた。
俺たち大人は、何も指示していない。
子供達が声を掛け合って、勝手に始めたことだ。
協力者はどんどん増えた。
コーチが全ての準備をすれば、もっと速く、迅速にできるかもしれない。
しかし、子供たちが自ら準備を始めたら、指示しない。
子供たちのこんな行動を見ていたら、嬉しくもなる。
そこに、子供達の自立を感じる事が出来るからだ。
確実に成長している姿だった。