U23日本代表がリオ・オリンピック出場を決めた。
試合終了間際の劇的なゴールにテレビの前で身震いがした。
試合直後、ピッチにいるキャプテン・航がTVに大きく映し出された。
航は、涙で目を真っ赤にしていた。
航は、U-19日本代表としてU-20ワールドカップのアジア予選に2度出場している。
その時は、アジア予選に敗れ、世界大会出場を逃した。
その予選敗退直後、彼が悔し涙を流しながらテレビのインタビューを受けていたことを今でもはっきりと覚えている。
年代別代表であっても、日本代表の、日の丸のユニフォームを身にまといプレーする責任は大きいし、重い。
それは、自分の為だけでなく、日本サッカー界を、そして、国を背負ってプレーする事を意味する。
だからこそ、アジア予選敗退の痛みも大きかった。
あの敗戦の前まで、日本はU20ワールドカップに連続出場中だっただけに、それをストップしてしまった事に対する失望感も大きかった。
昨年末、航と共にU-19日本代表としてU-20ワールドカップ・アジア予選を闘った菊池大介に会い、オリンピック予選について話した。
大介は、今大会、是非、航にリオへの出場権を獲得して欲しいと語っていた。
仲間への想いであり、そして彼らがU-19日本代表で果たせなった世界大会への想いだった。
俺は、航が高校生の時、湘南ベルマーレのユースチームで指導した。
航は、高校生ながら既に大人のように落ち着いた雰囲気を持っている子だった。
航が高校2年生の時、俺達は、全国大会でベスト8に入った。
そのチーム内で年上の高校3年生が大勢出場する中、航は年下ながらセンターバックとしてプレーしていた。
当時、俺は、守備戦術の指示を送る際、いつも2年生の航に伝えていた。
チーム内では年下。
しかし、皆が熱くなっている試合中でも、航は冷静に話を理解することができる相手だったからだ。
そして、航がピッチの中で感じる自分の感覚、意見を、コーチの俺にきちんと冷静に伝えられる子だった。
昨晩、試合終了後、航が泣いているのを見て、もらい泣きしてしまった。
この勝利に辿り着くまでの道のりは長かっただろう。
本当に良かった、と安堵した。
そして、直ぐに 『おめでとう!』 とメッセージを送った。
朝、起きると航からメッセージがきていた。
『 ありがとうございます。
とりあえず良かったです。
優勝して日本へ帰ります! 』
俺の中では、世界大会、オリンピック出場を決めた昨晩、既に予選は終わっていた。
しかし、あいつは、目の前にあるもう一試合、アジア優勝に向っている。
逞しくなった彼が誇らしい。
航、おめでとー!
U23日本代表に、心からおめでとー!
遠藤航選手からドイツサッカースクールへのメッセージ
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