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親元離れて、子どもは好き嫌いを克服!

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先週末のキャンプでの一コマ。

夕食はバイキング。
子供たちは、お盆の上にお皿を乗せて料理を取っていく。

3年生の Tくん がやってきて俺に言った。
『 コーチ、見て! 全部取ったよ! 』
Tくんの大きな白いお皿を見ると、本当に一品づつ少しづつではあるが、確かに全種類の料理がお皿に乗せられていた。
パッと見、かなり品疎な盛り付けだが・・・。

しかし、Tくんは、自慢げに付け足した。
『 オレ、いつもコーチに言われているように全部取ったよ 』
俺は、子供たちに、好き嫌いなく全料理を食べる様にと口すっぱく言っている。
そして、Tくんは、確かに、全種類の料理を皿に盛り付けた。

食後、この話をシモコーチに伝えた。
するとシモコーチは言った。
『 Tは、嫌いな物を、一番先に食べてましたね 』

俺は、小学3年生のチビちゃんを誇らしく思った。

子供たちには、食べ物に好き嫌いがある。
それは、当たり前の事だ。
だから、団体行動する時には、嫌いな物を食べるトライをするよう促す。
ビュッフェで嫌いな料理でも必ず取るように促す。
もちろん多くの子どもが、自ら嫌いな物を取ろうとはしない。
コーチに促され、渋々取るのが現実だ。
そして、俺は、いつも食事がスタートしてすぐに、まず嫌いな物を食べるように勧めている。
お腹一杯になった後で嫌いな物を食べようとしても、元々嫌いだから食べる気にはならない。
お腹が空いている時なら、なんとか食べられる。

T君は、昨年の今頃、ビュッフェで嫌いな物を見たら、素通り。
取ろうともしなかった。
ブッフェでなく、自分のお皿に盛り付けられている場合でも、しかめっ面をしたまま、全く食べようとはしなかった。
そんなT君だが、親元離れてキャンプに参加し、この一年間で大きく成長した。

自ら嫌いな物を取り、好きなものより先に、いち早く食べていた。
まだまだちっちゃな小学生だが、大したものであった。
嫌いな物に向うメンタリティーが素晴らしい。
こんなシーンも、キャンプならではの収穫である。

今後は、皿の上が品祖に見えない様に、もう少し豪快に盛り付けして食べられるようになったら嬉しい。
子どもの身体は、日々成長する。
そして、サッカーをしていれば、普通の人よりもエネルギーを要する。
だから、好き嫌いを少しづつ改善し、量も少しづつ増やせるようになったらもっと良い。
食事は、子どもにとってエネルギー源であり、本当に大切なものですから。

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