【2017トゥラウム・アカデミー/ジュニアユース・体験練習会】
練習会開催日:12/27(火)
弊クラブのジュニアユース体験会に参加してくれたB君が、私の元を訪ねて来た。
小学6年生のB君は、弊クラブ・ジュニアユースへ加入したいと言ってくれた。
この事を自分の言葉で、直接、私に伝えたかったと言う。
B君は、秋に、Jリーグクラブのジュニアユース・セレクションを受けた。
しかし、残念ながら不合格となった。
セレクションには、合否がある。
もちろん、B君は合格目指して頑張ってきたのだから、不合格と言う結果は相当ショックで落ち込んだのだろう。
B君は、自分の進路についてかなり悩んでいた、と親御さんも言っていた。
セレクションの後、B君は、弊クラブの体験会に複数回参加してくれた。
もちろん、他のジュニアユースの体験会、練習会にも参加したと聞いた。
その上で、弊クラブに決めてくれた。
B君は、私に『 練習が一番良かった。一番楽しかった 』 と言ってくれた。
私にとって、そしてスタッフにとっても、非常に嬉しい言葉だった。
私は、ブンデスリーガのクラブとJリーグのクラブで15年仕事をしてきた。
選手獲得の為に、スカウティングをし、セレクションで選手を評価し、チーム編成をしてきた。
当時、私は選手たちに合格か不合格かを判断し、伝える立場にいた。
合格者への通達は簡単だ。
合格者に喜びがあるから。
しかし、不合格者への通達は、伝える側としても、実に嫌な仕事であった。
不合格通知は、子供に挫折感、ショックを与えてしまう。
子供が落ち込んでしまうのを十分承知していたし、できれば、やりたくない仕事だった。
私は、Bくんに面と向って正直に伝えた。
セレクションで不合格になったのは、君よりも合格した子供達の方に力があるという評価を意味する。
厳しい話だが、それが現実だ。
しかし、それは、今、現時点での評価だ、と。
先日、ドイツサッカースクールへ遊びに来てくれたリオ・オリンピック日本代表キャプテンの遠藤航選手(浦和レッズ)は、小学6年生で横浜Fマリノス・ジュニアユースのセレクションで不合格になった経験を持つ。
しかし、その後、彼の努力で、その評価を変えて今に至っている。
ユース時代、彼を指導したが、彼の向上心と行動は素晴らしかった。
当然、彼には、覚悟と決断があり、常に前に進んだ。
その結果として、今や、浦和レッズの主軸選手となるくらいに高い評価を得ている。
それでも、彼はまだまだ高みを見続け努力している。
今の評価を変えたければ、あがきにあがき、必死になれば良い。
指導者や家族がどんなに頑張っても、何も変わらない。
変えるのは、君自身。
君のやり方次第で、道は、開ける。