先日、サマーキャンプでお世話になった宿の階段に一枚の張り紙があった。
『 節電にご協力ください 』
俺は、練習後に所用を済ませて、みんなより遅れて宿に戻った。
昼食前だったので、子供たちはシモコーチと共に既に食堂にいて、食事の準備をしていた。
俺は、一旦2階の部屋へ行った。
着替えを済ませ、食堂に向おうとすると、一つの部屋に照明がついていた。
俺は、その部屋に入り照明を消した。
これはと思い、他の部屋もまわってみた。
すると、他のもう一部屋でも照明が付けっぱなしだった。
子供たちは、昼食の為に自分達の部屋を出た。
部屋は空っぽになる。
しかし、照明はついたまま。
宿にとっては余分な電気代も掛かるし、電気を無駄に消費する。
かつて大昔、夜になり灯りが欲しければ、どうしたか。
火が必要だった。
その火の為に、薪を拾う。
木の摩擦で、火を熾す。
火の灯りを手に入れる為に、かなり時間だけでなく、とにかく労力を要する。
今のように、スイッチ一つで灯りを手に入れる事など出来なかった。
しかし、今では、スイッチをちょっと押せば、気軽に電気が付いて当たり前。
現代の子供にとって、電気がある事は当然なのだから。
しかし、本来の自然生活と、現代の便利生活とでは資源消費の仕方は全く違う。
地球温暖化にもなるわけだ。
だからこそ、資源を大切に使う意識を持つよう、子供たちに伝える。
地球温暖化が進む中、自然環境への配慮は必要不可欠だから。
ちょっとした一人一人の気配りで、地球全体を大きく変えることができる。
そんな風に思えば、資源を大切に使うようになる。
宿にあった一枚の張り紙から、子供たちはエコ活動の一環を学ぶ。
『 節電にご協力ください 』
日常、使わない電気を消す。
子供たちにも簡単にできるエコ活動です。