先日のキャンプで、朝食後の一コマ。
朝食後、食堂とキッチンの間で、宿のおかみさんと俺が会話をしていた。
すると、食事を終えた低学年の子供が、食器を重ね持ちキッチンへ運んできた。
ちょうど俺の横が食器下げカウンターになっていた。
子供は、食器をそのカウンターに乗せて、言った。
『 ごちそうさまでした 』
思わず俺は、子供に言った。
『 おー、えらいじゃん! 』
すると、子供は、ニコニコしながら得意げな顔で自分の部屋へ戻って行った。
その後、食器を運んでくる子供たちのほとんどが、同じようにご馳走様を伝えていた。
素晴らしい光景だった。
宿のおかみさんは、子供たちのご馳走様を聞き、ニコニコ顔。
宿のスタッフの方々は、俺達の為に食事を作ってくれた。
朝食に関しては、俺たちが起床する前から準備に取り掛かってくれていた。
前日からも仕込みしてくれたに違いない。
そこには、もちろんかなりの時間と労力がいる。
そんな食事に対して、子供たちは自然に食後の挨拶ができていた。
「 ご馳走様でした 」
これは感謝の気持ちを伝える大切な挨拶。
おかみさんは挨拶する子供たちに対して、温かな笑顔を向けてくれた。
子供たちも、挨拶して良かったと思えたに違いない。
今、現代社会では、昔に比べて、しつけがなくなってきている。
昔は、親のしつけ、学校のしつけ、地域のしつけが当たり前の如くあった。
しかし、時代の流れと共に、そのしつけが薄れている現状がある。
子供たちが、食事を提供してくれた方々に対して、食後に「ご馳走様」と挨拶が言えたのは、日頃からのしつけのおかげだと思う。
挨拶をすると言う事。
親のしつけと学校のしつけ。
改めて大切だなと感じた。
そして、俺達は、地域のしつけをきちんと担っていかなければならないと思った。