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オホーツク海の貝で、思い出す高校時代   

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知床・ウトロのお店で、地物の貝を見つけた。

これは、夜のつまみになると思い、入手してみた。

 

 

炭火でグリル。

数分経つと、ぱかっと貝の殻が開く。

そこに、醤油をタラっと垂らす。

醤油の香ばしいにおいがする。

この匂いだけでも、お酒がすすむ。笑

 

こうして、のんびり貝を見ていて、思い出した。

 

私は、高校3年生の時に長野県選抜として、北海道・室蘭で開催された国体に出場した。

その時、室蘭の長野県人会の方が自宅の庭でバーベキューをしてくれた。

今でも忘れない。

並んでいた食材は、さんま、ホタテ、イカ、白米、漬物のみ。

この食材の物足りなさに、ちょっとショックを受けた。

私は思わず言ってしまった。

『 肉が無い! 』

バーべニュー = 肉 だと思っていたので。

 

『 まー、まず食べてみな。

海の無い長野県とは違うから! 』

と地元のおじさんに笑われた。

 

『 自分はホタテが嫌いです! 』 と言う私は、おじさんに連れられて焼き台へ。

大きなホタテを網に乗せ、炭火で焼き始め、貝がパカッと開いたら、そこにバターを落とし、最後に醤油を垂らした。

バターと醤油が焼ける匂いで、空腹な自分に気づいた。

 

その日に水揚げされたばかりの新鮮なホタテだったらしい。

炭火で焼いたホタテは、今まで経験したことのない美味。

本当に、抜群に美味しかった。

だから今でも覚えている。

 

長野県人会のおじさんに

『 うまいだろ!

長野で食べるホタテとは違うだろ! 』

と笑われた。

 

地元の魚介だからこそ、鮮度も抜群に良い。

ホタテがこんなに美味しいのか、と驚いたものだ。

この時から、私は、苦手だと思っていたホタテが好きになりました。

 

 

知床で貝のバーベキュー。

あの室蘭での経験がなければ、こんな食材を選択することはなかったかもなあ?

30年前の北海道国体を思い出し、美味しいビールを飲みました。笑

 

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