2020年度 トゥラウムアカデミー・ジュニアユース新規生・体験練習会(現小学6年生対象)長野市サッカークラブ
先日、ネットで見た興味深い記事を紹介します。
『 ダルビッシュ、体酷使に警鐘鳴らす意思に賛同 「高3までスポーツを一つに絞るな」「毎年2か月はオフを取れ」 』
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191003-00010019-chuspo-base
『 カブスのダルビッシュ有投手(33)が、若者のスポーツ酷使に警鐘を鳴らすジェームス・アンドリュース医師(77)の意見に賛同の意を示した。
「ジェームス・アンドリュース医師の、若いアスリートと両親に対するアドバイス。(1)高校の最終学年までプレーするスポーツを一つに絞るな(2)毎年2カ月のオフを取れ」。この米ツイートを、スポーツマーケティング・コンサルタントの鈴木友也さんが翻訳してつぶやくと、ダルビッシュが2日にリツイートし、賛同した。
アンドリュース医師は靱帯(じんたい)を再建する通称トミー・ジョン手術の権威で、田沢純一や藤川球児の同手術も成功させた。ダルビッシュも2015年に同医師の執刀で同手術を受け、復活を果たしている。
若年層のスポーツ予防に情熱を燃やし、アメリカスポーツ医学研究所(ASMI)を設立。その研究結果を13年に著した「エニー・ギブン・マンデー」によれば、年間の休養は「最短2カ月」が必要で、推奨されるのは3~4カ月だという。
若いアスリートが酷使を避ければ、約60%の故障が予防可能とのこと。酷使による故障の主な2つの原因は「年間を通じて休養なしで一つのスポーツをすること」「体が発達途上の若者に、プロ選手のようなトレーニングを課すること」。ASMIの研究によれば、若者がオフを取らず、疲労が残った状態で野球をすれば、肩か肘、もしくはその両方を故障する確率は36倍に跳ね上がる。
ダルビッシュは若年層の酷使反対を提唱し続けてきた。今年7月は、岩手県予選の決勝で佐々木を登板回避させた大船渡・国保監督について「何で投げさせないんや、とか言ってる人たちは子どものことを全く考えていないと思う。これほど全国から注目されている中で佐々木君の未来を守ったのは勇気ある行動」と評価。この件について、野球評論家の張本勲さんが「けがを怖がったんじゃ、スポーツやめたほうがいい」と言い放ったことも猛批判した。
熱中症対策などの流布にも熱心で、高校野球の過密日程による故障予防のために「春の地方大会やめて、夏の県大会予選を5月からやればいい」と提言ツイートしたこともある。』
「10/3(木)14:43配信 中日スポーツより」
ドイツのプロクラブ1860ミュンヘンでコーチをしていた時、どのカテゴリーも、夏に3週間、冬に3から4週間の長期オフがあった。
それは、私が在籍していたプロクラブだけの話ではなく、ドイツの他のプロクラブやタウンクラブも同様だった。
そして、オランダや他国へ行っても同様だった。
その概念は、「 休むことで、子供たちは成長する。」
子供たちを成長させるためには、きちんと休養を与えなければならない。
休むことは、トレーニング、試合、栄養と同じように、スポーツをする青少年に大切なことだ、と学んだ。
私が小学生の頃、練習中に水を飲んではいけない、と言われていた。
私が生まれ育った昭和の時代は、そのような指導が普通だった。
しかし、今は、スポーツ、部活動などのトレーニングや試合で、指導者が水を飲んではいけない! と言えば、その指導者が言っていることは間違っていると言われるであろう。
練習中、試合中に飲水をしなければ、脱水症状になりかねない。
最近の天候も考慮して、スポーツで飲水しなければ、命に関わるかもしれない。
私の高校時代、サッカー部の休みと言えば、元旦くらい。
確か、1月2日から練習をしていた。
長期休みなど、全く無かった。
昭和の時代は、それが普通だった。
しかし、私は、ドイツへ行き、日本とは、休みについての全く異なった考え方を学んだ。
ドイツから帰国して、日本で、日本人の子供たちに指導をするようになった。
私は、日本での指導も、ドイツ時代と変わらず子供たちに長期オフを取らせている。
長野市のサッカークラブ、トゥラウムアカデミー・ジュニアユースでも、今夏、中学生たちに3週間の休みを与えた。
3週間も長期オフを取ると、まわりからは驚かれるが、ヨーロッパでは普通の事。
現に、ウチの子供たちは、長期オフを与えると、身長が伸びるし、リフレッシュしてきます。
それにより、トレーニングを再開すると、また、バリバリと練習、試合に取り組んでくれます。
スポーツ界も子供たちに休みを与えましょう!
日本のスポーツ社会が変われば、子供たちは幸せです。
心も体も、プレーもグンといい方向に変わるかもしれませんね。