【トゥラウムアカデミー/ドイツサッカースクール スタッフ募集のお知らせ】
昨日のブログの続き。
最近、中学生、高校生を指導しているサッカーコーチ仲間と食事をすると、必ず出てくる話。
保護者の方々が、コーチにいろんな要望を言ってくる。
もっと練習をして、
もっとたくさん試合をして、
もっとたくさん試合に出して、
もっと厳しくして、
あーして欲しい、
こーして欲しい、
と、サッカーのみならず、勉強、生活など多岐にわたると言う。
この状況は、日本全国保護者さんの流行なのでしょうか。
コーチに色々と希望、要望してくる中・高生の保護者さんのお子さん達が、実際、どのようにサッカー活動しているのかが話題になった。
練習中だらだらと他の仲間と喋っていたり、
集合! と言われても、さっと直ぐに集まらない。
いや、集まる事ができない。
一つ一つのプレーを大切に練習しておらず、
自分自身に向き合い、いつも考え、行動しているわけではない子供たち。
こんな子たちが、もっと練習して上手くなりますか?
サッカー活動において、こんな子どもの様子を保護者さんは知らないと。
コーチに色んな希望、要望を出してくる保護者さんの思いが、子どもに伝わっていない事が多い様です。
親の思いも知らずに、お子さんが行動していることが多々ありますから。
実際の親の思いと、子どもの行動が合致していないケースが本当に多いです。
これが、どの指導者にとっても、ややこしい限りです。
かつて、なかなか面白い子がいました。
その子は、中学校のテスト結果が全然良くない子でした。
週に3回、塾通いもしていましたが。
ある日、その子に聞いた。
『 塾に通うのどうよ? 』
『 めっちゃ楽しいですよ! 』
『 ん??? 塾で、何が楽しいの? 』
『 友達と会って、みんなで喋るのが楽しいんですよ! 』
『 ん??? 塾って勉強しに行くんじゃないの? 』
『 そうなんですけど、勉強よりも、みんなと喋っているほうが楽しいです!(満面の笑顔) 』
そりゃそうだ、この笑顔からは本当に楽しいんだと理解した。
結果、納得。
その子の保護者さんが、進路調査でお会いした際、中学校の成績について言っていた。
『 塾の先生に、中学校の成績が上がるように色々と要望しています 』
それを聞いた瞬間、
『 、、、 』
だって、本人、塾へ行って、仲間に会い、みんなで話をするのが楽しみだ、と言っていた。
それは明らかに本音だった。
本人にとっては、中学校の成績を上げる為の塾ではなかったみたいです。
明らかに、彼の塾に対する価値観は、親の思いと違うところにありました。
保護者が、塾の先生に、あーだの、こーだの希望、要求をしても、残念ながら本人には伝わっていなかった様でした。
日々のトレーニングで、自分自身にきちんと向き合えていない子の保護者が、コーチに色々と要求しても、
はっきりと、一言。
厳しいです。
サッカーは、子どもがやるものなので。
保護者さんの思いは、理解できます。
みんな我が子はかわいいですから。
当然です。
かわいい息子の為にと、色々と言いたくなるのは良く分かります。
しかし、お子さんが、本気になっていなければ、保護者さんがコーチに色々と希望、要望しても意味がありません。
もう、お子さんは、中・高生ですから。
先日、大学の指導者と食事をしていても、同じような話が出てきました。
大学生のサッカー活動にまで保護者が色々口を出したら、息子の方が恥ずかしくなると思いませんか?
親の心 子知らず 子の心 親知らず とは、そのバランスはなかなか奥深く難しい。
しかし、絶対に言えることがあります。
サッカーは、子ども本人がやるもの。
こども自身が思うところは、自分の口で、自分の意見として言えるのが良い。
その相手として、指導者がいます。
だから、保護者は、子どもの活動を温かく見守ってあげればよいと思います。
『 塾が楽しい! 』
と言える価値観も、それはそれで面白いと思います。
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