人生初のサーフィンチャレンジで、学ぶ。
その時、ちょうど台風が日本へ接近。
ゆくゆく本州へ上陸する予報になっていた。
台風が来たら、サーフィンなど出来ないだろうと思っていた。
ニュースで見ている台風被害を考えれば、海へ行く事など、ありえない。
私は、勝手にそう考えていた。
Kさんに
『 台風が来ているから、2日目はサーフィン出来ないですよね! 』
と聞いてみた。
すると、Kさんが若い頃の経験を話してくれた。
昔、日本に台風が接近してくると、友人と一緒に、サーフィンの波を探して九州まで行った。
台風が発生すると、高い波を得られるから。
台風の北上に合わせて、自分たちも九州を縦断しながら、サーフィンのポイントを探す。
その後、台風の進路を見ながら、四国へ移り、サーフィンをやる。
そのまま台風と共に本州を縦断していく。
本州の海岸線を北へ北へと移動しながら、最後は東北まで、サーフィンをやり続けた。
Kさんのサーフィンに対する情熱を、感じた。
Kさんは言う。
低気圧、台風が発生すると、そのうねりで風が強くなり、波が高くなる。
サーフィンをやるには、良い波が来る。
天気図を読み、台風の進路を当てて、何処へ行けば高い波を得られるかを予想する。
そして、台風の中、海へ行く。
斬新だった。
というか、かなり驚きだった。
台風と波とサーフィンの関係は、奥深い。
波を求めた海遊びをする人がいる。
サーフィンを知らなかった私には、信じられない話だった。
つづく
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