先日、一本の電話があった。
『 Y です。分からないですよね? 』
『 分かるよ、全然 』
先日、打ち合わせをしていたら、先方から 『 Yさんをご存知ですか? 』と聞かれた。
名前を聞いて、直ぐに分かった。
もう、かなりご無沙汰しており、連絡先も知らなかったので、Yに私の名刺を渡してくれるようにお願いした。
私が1860ミュンヘンでユースコーチをしていた時、Yは1週間ほどの行程で練習に参加をしたくて、単身ミュンヘンへやってきた。
母校の恩師から連絡があり、Y の事を聞いた。
現役高校生がドイツへ短期留学をしたいとの事だった。
直接その時、Y に会ったことは無かった。
しかし、恩師から、『 面倒を見てくれるか? 』と聞かれ、恩師からの依頼だった為、彼を受けいれる事にした。
私は、Y を我が家に居候させ、1860ミュンヘンで練習参加させた。
当時、Y は、高校一年生の16歳だった。
ドイツ語が出来ないのは当然だが、英語も出来ない日本の高校生が、一人でミュンヘンまでやってきた。
Y は、身振り手振りで、ドイツ人の子供たちとコミュニケーションを取りながら、一緒にトレーニングした。
電話で話を聞いたら、Y は、もう30歳。
彼が16歳の時から彼との時間は止まっているので、驚いた。
しかし、そりゃそうだ。
当時、私は、30歳くらい。
今は、私が45歳だから、彼も、それなりに年をとっているのは当たり前。
嬉しい電話だった。
近いうちに一杯やろうと約束した。
30歳の Y だから、酒の席になる。(笑)
16歳だった Y 、今、30歳の彼との再会を楽しみにしている。