今日は、8月15日。
私たちは、戦争を知らずに育った世代だ。
日本は、戦後、一度も戦争に関ることなく進んできた。
その背景からか、日本は、戦争から遠い所にいる。
日本は、大陸では無く島国、隣国と陸続きではないという面からも、近年において直接、戦争の影響はない。
私がドイツにいた頃は、ベルリンの壁は崩壊し、東西冷戦の時代は既に終わっていた。
ケルン体育大学に在籍していた時には、チェコ、ポーランド、ハンガリー、スロバキアなど、東側諸国出身の友達が大勢いた。
彼らから、東西冷戦の時代の東側諸国の話をよく聞いた。
ミュンヘンでは、内戦中の母国から逃げてきたベトナム人の友人がいた。
旧ユーゴスラビア出身の親友からは、旧ユーゴの宗教戦争の話を聞いた。
これらの友人たちは、皆、自国で聞いた、経験した身近な人が犠牲となる戦争の悲劇を語った。
誰一人として、戦争を肯定する友人などいない。
先週、新聞を読んでいると、イスラエル、ヨルダン、パレスチナなどでの新たな問題を目にした。
パレスチナ問題に限らず、アラブは、今、あちこちで戦争が起こっている。
停戦したと言っても、どこでまた戦争が勃発するか分からない、気が抜けない状況が続く。
おまけに、ISの問題もある。
アフリカも同様に紛争、内戦だらけ。
そして、アメリカは、現在北朝鮮と緊張状態にある。
日本は、アメリカと北朝鮮の中間に位置しているわけだから、明らかに密接にこの問題に直面している。
日本は、終戦後、戦争に縁が無い。
若者は、平和ボケしているとも言われる。
8月15日は、終戦記念日。
この日に、改めて、一人一人が戦争を見つめなおしたら良いと思う。
今、世界中で戦争は起こっている。
そして、新しい戦争は、いつ、どこで始まっても不思議ではない。
他人事では無く、自分の事として、戦争について考えるべきだと思う。
戦争により、紛争は解決しないことは、実証されている。
戦争で人は幸せになれない。
それは、ヨーロッパで友人達から学んだこと。
終戦記念日だからこそ、どのように世界に平和をもたらすのか、未来ある子供たちの為にも、真剣に考える必要がある。