先日、知人から相談の電話があった。
彼の息子さんは、小学校の仲間が野球をやっていることから地元の野球チームに所属している。
その野球チームでは、子供達が練習後グラウンド整備などを自らは直ぐにやらないらしい。
知人は、お父さんコーチとしてチームに関わり始め、その状況をネガティブに見ていた。
知人の息子さんは、以前、ドイツサッカースクール(長野市)に通っていた。
ドイツサッカースクールでは、スクール後の片付け等を、みんな、さっさとやっていた。
だから、野球の子供たちが、どうすればグラウンド整備などをさっさとやるようになるか?を聞いてきた。
片付け、掃除などを、率先して好んでやる子供は稀である。
現代社会の子供は、自分が興味のある事、楽しい事はやるが、そうでない事はやらない、関りたくないオーラを出す。
特にグラウンド整備などの片付けを自分からはやらないのが常である。
それは、グラウンド整備の必要性を子供達が感じていないからだろう。
私は、いつも子供たちに質問してみる。
オレがみんなの家、みんなの部屋へ行き、そこで遊んで散らかした後、そのまま片付けをせずに帰ったら、みんなは、どういう気分になるかい?
子供はみんな、嫌な気分になる、と答える。
その通りである。
嫌な気分を想像してみると、部屋の片付けは必要だと考える。
では、練習や試合で使ったグラウンドは、子供達の私物では無いから、使いっぱなしの散らかしっぱなしで良いのか?と問う。
すると、子供たちは良くないと誰もが答えるだろう。
例えば、野球では、グローブ、バット、ボールなどの道具を使う。
サッカーでも同じく自分のボールを使う。
子供たちは、自分の持ち物は管理し、大切にする。
では、練習や試合をやる為に必要な場所は、大切にするのか、しないのか?
片付けるべきなのか?そうでないのか?
大人は子供たちに説いていくことが大切です。
そして、その必要性を子供自身が感じて実行できる様になって行けたら良いでしょう。
もちろん、子供が理解するには時間はかかります。
日々、なぜ、どうしてグラウンド整備が必要なのか、私は根気良く子供たちに問い続けていく。
大人が、グラウンド整備をやれと言ってやらせるのは簡単です。
すると、子供は、その時しょうがなくやらされて、やります。
しかし、大人がいなければ、たぶんやらない。
私の理想は、大人が居なくても、何も言わなくても、子供達が自らグラウンド整備をするようになること。
グラウンドは、自分たちにとって必要な物だからこそ大切にする「 心 」を持つようになることです。