今日は、出張で新幹線に乗り長野駅から東京へ行く日。
約1時間半を車内で過ごす。
私は、三人掛けの窓側の席を予約していた。
すると、通路側にイタリア人が来た。
その通訳らしき日本人の女性が、私とイタリア人の間に来て座った。
しばらくすると、別の女性がやってきた。
『 ミーティングするから 』
と言い、通訳らしき日本人女性と後から来た女性とで席が替わった。
出発すると、イタリア人は、ノートパソコンをテーブルに出して打ち始めた。
真ん中に座った通訳らしき女性は、バッグからペンと紙を取り出した。
そして、彼らは英語で話し始める。
私は、仕事のミーティングだろうなと思いながら、疲れていたので、そこで一眠りしようと思った。
目を閉じて寝ようとしたら、お隣の女性がガンガン話しまくる。
女性が9割、イタリア人が1割くらいの割合で話している。
そのうち女性は、話にエンジンがかかってきた。
手を使ったジェスチャーを交えて、豪快に話す。
顔や上半身を使ったボディーランゲージも、ガンガン始まってしまった。
彼女の肘は、ちょくちょく私に当たる。
私は寝付けない。
イタリア人が、会話の途中で携帯をいじりだす。
すると、喋っていた女性は、やっと静かになる。
しかし、イタリア人が携帯をいじるのを止めると直ぐに、また、女性がガンガン喋り出す。
その繰り返しだった。
新幹線内では放送で、携帯で話をしたい場合、デッキへ行く様にと言われる。
席に座っての電話は、周囲に迷惑になると。
新幹線の中で、小さい子供が泣いている時がある。
子供は、お腹が空いていたり、眠かったりすると、どうしてもぐずるものだ。
あまりにも長い時間、子供が泣いていると、親によっては周りを気にして、子供をデッキへ連れて行く人もいる。
数人の旅行しているおばちゃんたちが一緒に集まって乗っていると、楽しく、にぎやかに雑談する事が多い。
お茶やコーヒーを飲みながら、とても楽しそうに会話をする。
その会話は止まらない。
今日、私の席のお隣さんの女性は、ある意味凄かった。
長野駅から東京駅まで、約1時間半、ほとんど喋り続けた。
イタリア人の男性が、どこまで真剣に付き合っていたかは分からないが、それは見事だった。
あの会話が、あの新幹線の中で必要だったのか、そうでないのかは分からない。
イタリア人の様子を見ると、たいして重要ではなさそうな気もした。
私は、新幹線で休憩時間だと思っていたが、一睡もすることなく時間が過ぎた。
隣が気になって、疲れた。
誰か教えて欲しい。
新幹線車内で大いに会話したい人、井戸端会議を楽しみにしている人たちもいる。
こんな状況は、新幹線車内の迷惑になるのか、ならないのか。
私の勝手かもしれないが、新幹線では静かに過ごしたい時もあるから。