週末、実家へ泊まった。
翌朝、起床後、両親の日課である父親が煎れる緑茶を家族でのんびり飲んでいた。
そんな時間で、話題になったのが山だ。
朝飯前で、急ではあったが、ぶらっと裏山へ行くことになった。
さっと着替えて、外に出る。
俺の実家は、山の麓にある。
実家から数分歩けば、もうすぐそこが山だ。
山男とも言える父親が先頭へ、真ん中が息子、後ろを俺が歩く。
山の中へ入ると、緑の木々で本当に涼しい。
息子は、 『 グリーンカーテンの中は、10℃くらい涼しいんだよ! 』 と言う。
10℃違うかどうかは分からないが、とにかく涼しい。
山道を歩いていると、父親が、何かの足跡を見つけた。
いのししの足跡だと言う。
いのししも通る道だ。
山の中では、風で木が揺れる音、鳥の鳴き声、街の中では、めったに聞くことがなくなったセミの声も聞こえた。
心地良い自然の音だ。
山の頂きへ着いた。
松本平を眺めながら、父親と息子は実家を捜しながら、色々山について談笑。
息子がお腹が空いた、というので帰路へ。
まだ朝飯前だったので無理も無い。
往復で約一時間強。
標高差、約200m。
ちょっとした散歩で良い汗をかいた。
山、自然の中にいると、不思議に心が落ち着く。
のんびりとした、心地の良い散歩だった。
日々、忙しい生活だからこそ、ゆとりある時間を持つことは必要だ。
そして、たまに親子3代でこのような時間を持つのも良い時間だった。