以前、足の速い子は、少年サッカーでは活躍しやすいと言う話を書いた。
相手より速く走る事ができれば、相手を突破しやすい。
サッカーでは、走るスピードが速いというのは武器になる。
こんな言い方だけをしていたら、足が遅い子は、試合に活躍出来ないと思ってしまいがちだ。
もちろん、足の遅い子がドリブルをしていたら、足の速い相手に直ぐに追いつかれ、ボールを取られてしまうケースは多い。
足の遅い子は、今、置かれている立場、状況を変えたいだろう。
ボールを持っている足の遅い子が、足の速い子にボールを奪われてしまうと、足の速い子には敵わないという空気が漂う。
しかし、それを覆す為に、スピードを上げようとしても、それを変えるのは、なかなか難しい。
しかし、その状況を変える為には、コツコツと練習すれば良い。
技術習得には時間が掛かるものの、努力すれば少しづつ、必ずレベルアップする。
真面目に、そして真剣にトレーニングをすれば、必ず技術は上がる。
サッカーにおいて、技術とは、大きく分けて三つある。
・ 止める
・ 蹴る
・ 運ぶ
その中で、まず第一に考えたいのは、『 止める 』
ボールを『 蹴る 』にも、『 運ぶ 』にも、まず、ボールを止めなければ、何も始まらない。
自分に向かってくるボールを、いつも正確に止める事が出来るかどうかは、重要なポイントだ。
どんなボールが来ても、毎回、同じ所に止める事が出来ているか?
同じ所とは、次のタッチでボールを蹴られる場所だ。
1タッチ目でボールを止めて、2タッチ目でボールを蹴ることができれば、足の速い相手がプレッシャーを掛けてきても、逃げることが出来る。
その為に、2タッチ目でボールを蹴ることが出来る場所に、正確にボールを止める技術が必要になる。
いつも、その場所にボールを置くことが出来れば、2タッチ目で、蹴るだけでなく、運ぶ事もできる。
蹴る、運ぶ、という二つの選択肢を持つことになる。
いつも同じ所にボールを止める事が出来る選手は、足の速い相手がプレッシャーを掛けてきても、余裕がある。
それは、止める技術に自信があるから。
自信があれば、ゆとりがあり、向かってくるボールだけで無く、プレッシャーを掛けてくる相手の状況を見る事が出来る。
相手を見る事が出来る選手は、相手の状況を見て、次に蹴るべきか、運ぶべきかを判断しやすい。
判断が良ければ、絶対的にミスは少なくなる。
上手い技術と、良い判断によって、大活躍できるようになる。
サッカーには、止める、蹴る、運ぶ、という3つの技術がある。
その中で、止める技術は、サッカーのベースだ。
ボールを止められなければ、蹴る事も、運ぶ事も出来ない。
だから、止める技術は、重要だ。
足が遅くて、試合で活躍出来ないのなら、まず、ボールを止める技術を高める為の練習をしたら良い。
それだけで、ゲーム中のプレーが変わるだろう。
自分は足が遅いから活躍できないと思うなら、まず、技術をしっかりと高めるべきだ。