２０１１年３月１１日東日本大震災が発生してからちょうど５年。
あの日の瞬間を、今も忘れてはいない。

昨夏、東日本大震災で津波被害の大きかった陸前高田市を訪れた。
被害の足跡が町の至るところで多く残されていた。

マンションの１階から４階までの窓が破壊されている。５階は被害が少ない。
津波が、４階の高さまで到達していた事が伺える。
地震、津波被害がどれだけ恐ろしい物だったのか一目でわかる。

ここには、元々家々があり、町があった。
しかし、津波で一瞬にして町がなくなり、もう５年。
未だに、流された町は元には戻っていない。

今、陸前高田では、丘の上を切り崩し、その土をベルトコンベアーで平地に運び、盛り、海抜よりも高さを出そうとしている。
切り崩した丘の上には、居住区を建設する予定だそうだ。
しかし、完成までは、まだ何年掛かるか分からない。

実際に被災されて、町を案内してくださった方は、震災から数年経ったが、震災直後と生活はほとんど変わらないと語っていた。
自分の家が流されたまま、仮設住宅での生活が続いていると言う。

震災の被害、歴史として公開している。

震災した場所にあった一軒のラーメン屋さん。
『がんばろうラーメン』
復興に向けた、新しいエネルギーを感じた。

俺は、毎夏、ドイツ時代の仲間の渡邉俊介氏（VIRI-DARI deserta代表)とドイツサッカースクールの下村航スクールマスターと、福島の原発事故の被害に遭い、外遊びが出来ない子供たちとのサッカー教室でコーチをしてきた。（KIDS SAVER主催）

震災から５年。
今、俺にできる事をしようと思う。
まだ、被災者の方々は、元通りの生活が出来ていない。
だからこそ、この震災を忘れないようにする事は重要。
自分が少しでも関わる事。
こうやって自分の目でみた震災を伝える事もその一つだと思っている。
それが、震災から５年目の今日、微力ではあるが俺に出来る役目かなと思っている。