先日、ドイツ時代の友人と半日語り合った。
ドイツ時代の昔話、今の仕事、生活などなど話は多岐に渡った。
その時、友人が言った。
なんか、頭の中がすっきりした。
ゆっくりと会話をしながら、いろんな事が整理されたようだ。
彼は、休暇を得て、片道5時間弱の長旅をしながら長野までやってきた。
その道中も、とても良かったらしい。
景色を見たり、本読んだりしながら、のんびりとした時間を過ごしたようだ。
ドイツには、ウアラウプという言葉がある。
ドイツ人の愛する言葉だ。
ウアラウプとは、バカンスを意味する。
ドイツ人は、年間1ヶ月の有給休暇を取る。
大抵、夏休みが2週間。
そして、冬休みも2週間。
日本では、こんなに休みを取っていたら何を言われるかわからない。
しかし、ドイツ人は、4週間の有給休暇は、国の法律で決まった国民の権利だと、語られている。
ドイツでは、4週間の有給休暇が一般常識だ。
だから、ドイツ人達は、半年に一回のウアラウプの為に、半年間頑張って働くと言っている。
ウアラウプ、つまり休みを取ることは、日々の業務から離れることを意味する。
日々の業務の中にいると、大人は毎日仕事中心の生活となる。
時間の使い方も、常に業務中心になっている。
そのサイクルから抜け出す時間を作らないと、グルグルと回る忙しい生活に流されていく。
休暇は、一旦、忙しい日常のサイクルから離れる事が出来る。
その時間を取ることで、ゆとりを持てる。
そうすることで、今、自分が過ごしている日々の生活を見つめ直す事が出来る。
自分の人生を振り返ったり、この先の人生を見つめる時間にもなる。
自分の頭の中を整理する時間になる。
人として人らしく、休暇を取る事が大切だ。