『 やはり長野は涼しいね~ 』 と言うのはドイツでも一緒に過ごした、現在、名古屋在住の先輩だ。
少し前だが、先輩は長野のウチに泊まりに来た。
日中かなり暑く、夜も蒸して暑かったが、先輩が来てくれたので外でバーベキュー。
蒸し暑い夜、更に炭火でバーベキューをしているから、汗がダラダラと流れる。
俺は、かなり暑かった。
汗をかきながらも、先輩は言う。
『 名古屋は、夜になってもムンムンと暑いよ。ここはまだ良いよ 』 と。
俺は、名古屋ではないが、愛知県豊田市で4年間大学生活を送った。
夏休み、日中にサッカーの練習に行こうとして玄関のドアを開けると、外から熱風がウチの中に吹き込んできた。
あの熱風は忘れない。
俺は、この中でサッカーをやるのか? とうんざりしながら出掛けた。
現に、大学サッカー部のコーチが、夏場の長野県出身者のパフォーマンスはガクッと落ちると言っていた。
大学時代、俺も仲間達も、夏場24時間エアコンを付けっぱなしにしていた。
そうでないと、生活に支障が出るくらいに暑かった。
長野と愛知では、暑さの度合いが違うことは実証済みだ。
東京、名古屋などの大都会に行くと、俺はとにかく汗が止まらない。
シャツは、汗でびしょびしょになり、ズボンの中も汗。
外はずーっと蒸し風呂にいるみたいなあの湿度は耐え難い。
アスファルトやコンクリートの日光照り返しも強烈で、下からも熱風が上がってくる。
東京など都会に住む人は、よくこの中で暮らしているなあと思う。
ある意味、尊敬する。
俺は、夏場、涼しい自然な場所が一番だと思う。
ドイツにいた頃は、夏になると、よくオーストリアやスイスへ行った。
アルペンは、夏場、とにかく涼しかった。
あの涼しい感覚が懐かしく思い出される。
どうしても外せない仕事であれば、暑くても、いつでも、どこへでも行くのだが、やはり、夏は涼しいところが一番だ。
長野も暑くはなるが、まだ都会に比べれば、十分に涼しい場所だ。
暑くても、木陰のそよ風を感じられる場所が必ずある。
夏はそんな自然を求めて、涼しい場所へ行きたくなる!