先日、父親と息子と親子3代で実家近くの裏山へ散歩に行った。
父親は、歩きながらいろんな話をしていた。
父親が子供の頃、一部の地域の子供達は、この山道を通って小学校へ通ってきていたらしい。
この山道が毎日の通学路になっているのは凄い。
昔は、小学生がこの山を通り、約1時間の道のりを掛けて小学校へ通ってきていた。
学校が終わって帰宅する時、子供たちは、特に冬場は薄暗くなった山道でも歩いて帰って行ったのだろう。
だからか、毎年マラソン大会になると、その地域の子供達は、みんな上位に入っていたと言う。
その地域の子供達は、色んな面で本当に強かった、と父親は付け加えた。
俺が小学校の頃は、時代が変わり、その地域の子供達は、バス通学していた。
親父の子供の頃に比べれば、俺が小学生の頃は、各家庭に車があり、町中にバスが走っていた。
車やバスに乗るのは当たり前だった。
そして、今、田舎な長野県では、保護者が送迎をする事が当たり前になっている。
昔と今とでは時代が違う。
しかし、父親の話を聞けば、父親の時代の子供達の方が、俺達や息子の世代に比べて、明らかに人としての強さがあった。
そして、自立していたと思う。
今では、社会全体に物が溢れ、豊かになっている。
そして少子化になり保護者が子供に対して過干渉になってきている。
便利な世の中になればなるほど、子供の自立は妨げられると思ってしまう。
だからこそ、こんな今の時代でも、俺は、サッカーを通して、人間力のある、強くたくましい子供たちを育てたい。
常にそう思っている。